2023.02.11
【F速プレミアム】
かつてない盛り上がりをみせるアメリカ市場。参戦チームにも大きな動き/スペイン人ライターのF1コラム
(c)Red Bull
マイアミ、オースティン、ラスベガスといった会場でF1レース開催も決まり、アメリカのF1市場が盛り上がりをみせている。さらにF1参戦を表明しているアンドレッティがキャデラックとタッグを組んだだけでなく、レッドブルとフォードの提携も発表された。スペイン在住のフリーライター、アレックス・ガルシアがアメリカの状況を語る。
------------------------------------------------
2月になりF1はさっそくスタートしている。一部の新車はもう世界に向けて発表されているし、今シーズンはすでに非常に面白いものになっている思う!最近、毎年自分が同じ考え方をしていることをますます実感している……しかしF1には私の心を捉えて離さないことが数多くあるので、この考え方から逃れることはできない!実際、これがF1ファンであるということではないだろうか?レースを待ち望む間に、ちょっとした情報を楽しんでいるのだ。
そういう意味では、アメリカにおけるF1の信じられないような変貌を見るのは非常に興味深いことだ。NetflixによってF1は世間の注目を浴び、アメリカの国内や市場で誰でも知っている名称になった。これまでのF1にとっては不可能だったことだ。1970年代や80年代にアメリカでいくつかレースが開催されていた頃でさえ、世界的レベルでファンと本当につながることはできなかった。今では状況はすっかり変わり、アメリカはF1の主要マーケットのひとつだとさえ言える。
■regist■
こうしたことのすべてが世界中のF1ファンにもたらした変化については、多くのことを語ることができるが、これはもう過去に話したトピックだ。そして今まさに、もっと面白いことが待ち受けている。ひとつ目がアメリカ市場への進出だとしたら、ふたつ目はより多くのサーキットで行われるレースだ。マイアミやラスベガスといった会場が、すでに確立されたオースティンのレースに加わる。それが将来について何を意味しているかわかるだろうか?そう、参戦チームだ!
言うまでもないが、2016年にはハースがグリッドに登場した。これはF1人気がアメリカで爆発する前のことだった。しかし彼らがとうとうコスト制限を上回るようなメインスポンサーを見つけたのは最近のことだ。マネーグラム(もちろんアメリカ企業だ)には、このチームの将来を変えるチャンスがある。ところで、現在唯一のアメリカのF1チームであるハースが、2023年のカラーリングを最初に披露したことに気づいただろうか?それは偶然なのだろうか……。
(c)Ford
さらに重要なのは、レッドブルが2023年型マシンをニューヨークで発表し、そのイベントの中でレッドブル・パワートレインズとフォードの提携が明らかにしたことだ。これにより2026年シーズンから、『レッドブル・フォード・パワートレインズ』が、レッドブル・レーシング、そしてスクーデリア・アルファタウリの両チームにパワーユニット(PU)を供給することになった。
提携発表後でも正直なところ、それが不可能なことだとは思わないが、パワーユニットの開発は技術的には非常に難しいものであることは理解できる。現世代のF1マシンは信じられないほど複雑化していて、新規参入のメーカーが開発してすぐに競争力を発揮することは困難だからだ。
2026年シーズンからレッドブル・フォードが戦うことが決まったが、他にもアメリカのF1チームとしてアンドレッティが準備を進めている。元F1レーサーでインディカーのスーパースターであるマイケル・アンドレッティの指揮の下、彼らは1年以上前からエントリーを試みており、メディアを使って彼らの野望をたきつけてきた。少なくとも書類上は彼らのプロジェクトは準備万端で資金も豊富だし、スポンサー、メディア、ファンの間で人気がある。
(c)Andretti Global
このプロジェクトには別の展開もあった。彼らはキャデラックとの合弁事業を発表し、キャデラックはパートナーとして参入するというのだ。もちろん、我々はフォードとレッドブルによる似た状況を目にしているわけだが、アンドレッティとキャデラックが独自のエンジンを製造するつもりはないことはわかっている。キャデラックは、アンドレッティが使用する既存のパワーユニットの名称を変更することでF1に参戦しようというのだ。
賭けをしなければならないとしたら、ホンダのエンジンはここで使用される可能性が最も高いものに思える。ホンダはすでに(アキュラを通じて)インディカーと、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権でチームのパートナーとなっているし、市販車やテクノロジー市場でキャデラックと確かなつながりを持っているため、敵と言うよりはむしろ味方なのだ。つまり、ホンダとキャデラックはすでにある程度の協業を行っているので、ルノーやメルセデスやフェラーリエンジンが“キャデラック”と呼ばれるよりもずっと自然だ。少なくとも、理論的には。
しかしライバルチームに関する限り、チームとフェイクのエンジンが唯一注目すべきポイントというわけではない。ドライバーたちも注目されている。コルトン・ハータは誰よりもそうだろう。アンドレッティが最終的にF1に参入し、ハータがもちろん十分なスーパーライセンスポイントを獲得できれば、彼はアンドレッティにとって第一の候補になると思われる。しかし個人的には、今もアレックス・パロウのチャンスに期待している。スーパーフォーミュラではもう少しでチャンピオンになるところだったし、インディカーではチャンピオンになった。F1はいい選択肢ではないだろうか?彼は2017年のF2では日本のライセンスでレースをしていた。今では彼にアメリカのライセンスを与える必要があるかもしれない……。
(Alex Garcia/Translation: AKARAG)
最新ニュース一覧
2023-12-30更新
2023-12-29更新
2023-12-28更新
最新PHOTO一覧