2023.04.08

【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:人種差別発言で高額の罰金刑が科されたネルソン・ピケが上訴の構え


(c)XPB Images
 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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 ネルソン・ピケは、昨年浮上した過去のインタビューのなかで、ルイス・ハミルトンに関して人種差別や同性愛嫌悪の発言を行っていたことについて、裁判所から約1億2400万の罰金を科されたが、7月に開催される第11戦イギリスGP前に上訴を行う予定だ。ブラジルの法律家は、この上訴によって判決が覆ると考えている。
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 この裁判は反人種差別団体やLGBTの権利団体によって起こされたもので、ブラジルでは非常に大きな注目を集めた。多くの人々は、この判決は前大統領のルーラ・ダシルバに実刑判決を下したモロ判事のように、将来政界でのキャリアを視野に入れている若い判事が知名度を高めるために下したものだと考えている。

 その後、ダシルバ前大統領は控訴審で勝訴し、ブラジルの政権に復帰している。モロ判事は政治的な好意に対する見返りとして、一時期ボルソナロ政権の一員となっていたので、右翼指導者の強力な支持者であるピケが、政治的な動機による判決の犠牲になった可能性がないとは言えない。どうやら裁定は法的観点から見ると非常に弱いものだったようで、控訴審でピケが汚名をそそぐことになっても不思議ではないだろう。

スプリントレース数の拡大に追加料金の壁

(c)XPB Images
 今後数年でスプリントレースの週末の数を拡大するというF1の計画は、壁に突き当たっているようだ。今シーズンにスプリントレースを行う予定のプロモーターのうち少なくとも2社が、2023年のフォーマットを来年も維持するための追加料金を支払うつもりがないことをすでにステファノ・ドメニカリに伝えているのだ。

 各チームがスプリントレース開催に合意する主な動機は、これらのイベントが生み出す追加の収入であることを考慮すると、スプリントレースの支持者たちにとって状況はそれほど芳しくない。ブラジルの非常に信頼できる情報筋によると、今年すでにブラジルGPのプロモーターが、契約書の細かい解釈を盾に、土曜日のスプリントレース開催会場に請求された追加料金の支払いを拒んでいるという。それを聞きつけた他のいくつかのプロモーターも、来年のスプリントレースに向けた追加料金を支払わないとF1にすでに通告している。ジェッダは追加料金を喜んで払うはずだし、ラスベガスはリバティ・メディアがプロモーターなのでスプリントレースを開催できるだろうが、F1が他の選択肢を見つけるのでなければ、おそらく2024年のスプリントレースは6回よりも少なくなるだろう。

F1ベトナムGP開催の機運高まる

 ステファノ・ドメニカリがオーストラリアに向かう途中ハノイに立ち寄ったというニュースがあり、ベトナムGPがよみがえる可能性が急激に高まった。これはドメニカリがベトナムの新たな体制の当局者たちと直接会う初めての機会だった。2020年は序盤のシーズンが中止されたが、新型コロナウイルスのパンデミック前に、同年のカレンダーの枠を確保しようとチェイス・キャリーと交渉を行っていた国家主席、首相、ハノイ市長らは、この3年間で全員が交代していた。

 ドメニカリは、世界中の新しいプロモーターたちとの交渉のサポートのために起用した、ルイス・ガルシア・アバドを伴っていた。彼は数年前までフェルナンド・アロンソの個人マネージャーを務めていた。ふたりはベトナムでの交渉結果については固く口を閉ざした。しかし初のベトナムGPが開催されるはずだった、半分はハノイの市街地を通るサーキットの常設部分で、昨年12月にようやくイベントが開催されたことは注目すべきだろう。ホンダベトナム主催によるオープンランが開催されたのだ。今後も競技大会が開かれる計画があり、この5年間で同国でのモータースポーツレースに対する意欲は、ふたたび高まっているようだ。

(Translation: AKARAG)

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