2023.05.07
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メルセデスF1代表「予算制限は必要だが遵守することで開発も遅れる」
(c)XPB Images
メルセデスF1チーム代表のトト・ウォルフは、メルセデスがW14に競争力をつけるのに必要だと認識している根本的な変更をまだ導入していない理由を説明する際、レッドブルが2021年世界選手権期間中に予算制限違反をしていたことへの皮肉を言うことを抑えはしなかった。バクーでのレース後の分析において、メルセデスはライバルチームと比較してダウンフォースを欠いていたわけではないとウォルフは指摘したが、予算制限を遵守するとマシンの開発プロセスに遅れが出ることを明らかにした。
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レースの終わりに、DRSがオープンの状態でもメルセデスのW14のストレートスピードが著しく欠けていることははっきりしていた。ウォルフは次のように語った。「我々のマシンの問題点は、純粋なダウンフォースよりもライドコントロールの方だ。我々はマシンにかなりのダウンフォースをかけることができるが、そうなるとマシンは低すぎるし硬すぎる状態になるだろう。オンボード映像からわかるように、レッドブルはストレートや縁石の上をフルスピードで走ってもほとんど動いていない。彼らはマシンバランスを取りやすいのだ。他のすべてのオンボード映像を見ると、マシンはトリッキーに見える。全体的にグラウンドエフェクトマシンはまずいマシンだと思う。誰が一番ましかというだけの話ではないか?」
そしてW14の最初の重要なアップグレードが投入されるのが、今から2週間後のイモラでのことになり、正式なBスペックマシンが用意されるのがオーストリアGPもしくはイギリスGPでのことになる理由について、ウォルフは次のように説明した。
「我々は以前よりも動きが取りにくい。もし完全に自由だったら、違うシャシーを投入しているだろう。何をアップグレードしたいか、慎重に決定しなければならない。我々は新しいフロントサスペンション、それに伴う空力アップグレード、そしてフロアをイモラに持ち込むが、もし自由にできるなら、この2倍のアップグレードを持ち込むだろう。しかし他のチームもそうだろう。これは相対的なメリットだ。最適な規模のパフォーマンスを引き出すために適切な選択をするようクレバーになる必要があるだけだ」
ウォルフにとって、問題はチームの支出額が制限されていることに加え、いかなる時点でも予算制限を超えるリスクを犯さないようにしなければいけないことだ。
「今でははるかに時間がかかっている。プロセスに管理が含まれるからだ。我々の財務部門は15人から45人に増えた。かなりの人数だ。繰り返すが、私はF1に予算制限は必要だったと思う。予算制限をするかしないかと問われたら、1週間毎日予算制限を行うだろう。スポーツを持続可能なものにすることは重要だ。だが我々は適応する必要がある。メルセデスでは、予算制限を遵守するにあたって多くの時間と労力を割いている。評価やツール、時間記録といったようなことを、文字どおりすべて行っている。他のチームもこの苦しいプロセスを行う必要があるので、今後我々は有利になるだろう」
(Grandprix.com/Translation: AKARAG)
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