2023.06.12

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2024年の限られたF1シートを狙うF2のルーキーたち


(c)XPB Images
 今年の夏のドライバー市場は、何か特別なことが起きない限りは、非常に静かなものになるはずだ。レッドブル、フェラーリ、アストンマーティン、アルピーヌ、マクラーレンでは、現在のドライバーたちが来年も有効な契約を結んでいる。トップチームのなかではメルセデスでジョージ・ラッセルだけが2024年の契約を締結しているが、ルイス・ハミルトンとトト・ウォルフは、ハミルトンとメルセデスの契約更新がすでに手続きの段階にあることを非常に明確にしている。
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 つまりF1の上位12シートは基本的に2024年は埋まっているということだ。そしてバルセロナのパドックでの話では、アルファロメオとハースも現在のドライアーペアを来シーズンに起用するという。アルファタウリとウイリアムズだけが、ひとつもしくはふたつのシートが空いた状況のままサマーブレイクに入ることになるという。実際、アレックサンダー・アルボンはウイリアムズと2024年の契約がある。問題は彼のチームメイトのローガン・サージェントだ。またアルファタウリの角田裕毅とニック・デ・フリースも来年グリッドにいられる保証はない。

 レッドブルはFIA F2に6名のドライバー(!)を参戦させており、リアム・ローソンは日本で順調に結果を出している。ヘルムート・マルコが来年、ひとりかふたりの若手ドライバーをアルファタウリに入れると決めたとしても人材に不足はない。現時点ではローソンがマルコのお気に入りの候補のようだが、彼の気が変わるのが早いことは誰もが知っている。

 F2では日本人の岩佐歩夢が素晴らしい仕事をしており、デニス・ハウガー、エンツォ・フィッティパルディ、そしてルーキーのゼイン・マロニーもまずまずの結果を出している。一方でジャック・クロフォードはまたも期待外れのシーズンを過ごしている。そしてフィッティパルディとマロニーは好結果を出すためにはF2でもう1シーズンを迎える必要がありそうだ。そのためローソン、岩佐、ハウガーだけが、角田とデ・フリースの代替候補になる可能性が高い。

 こうした状況から、パフォーマンスを出すようさらにプレッシャーをかけられているドライバーはもちろんサージェントだ。メルセデスはジェイムズ・ボウルズと予備的な話し合いを行い、ミック・シューマッハーかF2で首位のフレデリック・ベスティを走らせることに関心があるか確認している。

 アルファロメオF1チームには、現在F2で2位につけているテオ・プルシェールのためのシートはない。フェラーリはF2でルーキーシーズンを過ごしているオリバー・ベアマンのスピードに驚かされているが、彼をハースに入れることができないことはわかっており、ウイリアムズが代わりに候補になっている。そしてアルピーヌではジャック・ドゥーハンかビクター・マーティンスのどちらかを昇格させたいと考えている。2024年にウイリアムズのシート獲得を夢見ているジュニアドライバーは枚挙にいとまがない。そして昨年のF2チャンピオンであるフェリペ・ドルゴヴィッチのことを忘れるわけにはいかない。彼はアストンマーティンが2024年のレースシートに自分を昇格させる気がないことをわかっており、すでに代替案を探っている。

 あまりに多くのドライバーがサージェントのシートに注目しているため、彼がプレッシャーを感じていても当然だが、彼はばかげたミスをするのをやめて、ボウルズが来年も確実に彼を残留させるようにし、2024年で唯一のレッドブル以外のドアを実質的に閉めてしまわなければいけない。

(Grandprix.com/Translation: AKARAG)

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