2023.06.27

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毎年増加するF1マシンの最低重量の削減を検討


(c)XPB Images
 F1マシンの重量は劇的に増加している。10年前、最低重量は642kgだったが、その後重いバッテリーを持つハイブリッドエンジンが登場し、2014年以降は毎年重量が増えている。今年の最低重量は798kgとなり、重くなったマシンはレースとオーバーテイクに影響を与えている。F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリと、FIA会長のモハメド・ビン・スライエムは現在、2026年からの最低重量の削減について話し合いをしている。

 メルセデスのテクニカルディレクターを務めるジェームズ・アリソンは次のように述べている。

「このような容赦のない重量の上昇傾向は、阻止して逆転させなければならないことだ」とアリソンは語った。

「年々マシンは重くなっている。重量に関して他の方向へ進むのは簡単にはいかない。マシンをはるかに軽くするための技術ルールを考え出すのは特に困難だ。軽量化する方法は、重量制限を下げ、それをチームの課題とすることだと思う。マシンが制限をオーバーしたら、何をマシンに残し、何を取り除くかについて、極めて難しい判断を下さなければならないだろう。それがマシンの重量を下げるためにプレッシャーをかける最も確実な方法だと思う」
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 アストンマーティンのダン・ファローズも次のように同意した。

「重量制限を下げることは、確かに軽量化を達成する方法のひとつだ。だがそれは課題となるだろう。そしてパワーユニットのレギュレーションが現状のまま設定されていることで、課題がいっそう難しくなることは、間違いないと思う。それに、いかなる形でも安全性を損なわないようにする必要がある」

 フェルナンド・アロンソがF1デビューを飾った2001年は、マシンは現在のものと比べて200kg軽かった。経験豊富なアロンソは、マシン重量が主な問題なのではなく、マシンサイズがより重要だと考えている。

「オーバーテイクや、レースの最初の数コーナーでバトルをする時などの状況を少々難しくしているのは、マシン重量よりもマシンサイズだと思う。今ではサイズのせいでマシンの位置を決めるのが難しい。でもマシン重量のせいではない。大幅にマシン重量を減らすのは難しいと思う。ハイブリッドエンジンは通常のエンジンより重いものだからね。そしてこうしたマシンの安全性はかなり高くなっている。その方向に進むことに関心が寄せられていることは知っているから、彼らが何をできるか様子を見よう。軽いマシンのドライビングはいつも楽しめるだろう。でも結局のところ、レースを少し難しくしているのは、サイズだと考えている」

 セルジオ・ペレスは次のように同意した。

「現在のマシンの寸法は、モナコのような場所で影響が出ている。そうした場所ではレースが難しくなっている。僕はタイヤとマシンサイズが大きすぎるのではないかと思う。現在のマシンは多少追いかけやすくなっているけれど、守ること、つまりポジションを防御することもより簡単になったようだ。軽いマシンも歓迎するけれど、それは僕にとっては主な問題ではない。レースに悪影響を及ぼしているのは、マシンのサイズだ」

 ルイス・ハミルトンは次のように述べている。

「マシンのサイズはとても気に入っているが、明らかに狭い場所が何カ所かある。でも重量は間違いなく行き過ぎていると思う。ブレーキングゾーンはより長くなっている。将来に向けて、彼らがよい変化をもたらすことができるだろうと、僕は間違いなく思っている」

(Grandprix.com/Translation: AKARAG)

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