2023.07.16

【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:ミック・シューマッハーのテスト費用は誰が負担?


(c)McLaren
 マクラーレンでのミック・シューマッハーのテストは他のほとんどのチームにとって驚きだった。シューマッハーはメルセデスとの契約下にあるからだ。しかしザク・ブラウンは次のように説明した。

「これは予防措置だ。なぜなら我々の公式テストドライバーたちは9月までインディカーのレースに出ているので、それまでは必要があればメルセデスからミックを起用できることになっている。そのためアルガルベでテストを行っていた。とにかくミックにマクラーレンの手順に慣れてもらえたのはいいことだった。たとえ2年前のマシンでもね。万が一、我々のレースドライバーたちが突然欠場した場合、彼が速さを出せるようにしなければならない」

 そう説明したブラウンだが、シューマッハーのテストにあたってメルセデスが1セントも支払わず、マクラーレンも費用を一切負担していないことを話さなかった!
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 それはシューマッハーとともにインド出身のドライバーであるマハーヴィーラ・ラフナサンがチームで3度目となるテストに参加しており、彼がF1マシンのテストのために多額の費用を払い続けているからだ。

 25歳のラフナサンは、2017年にアマチュアのBoss GPシリーズの2部カテゴリーで、モディファイ版のLola B05/52 Auto GPを駆って優勝した。2019年にはFIA F2に参戦したが、その飛躍は大きすぎたことが証明された。彼は消耗戦で実際に1ポイントを獲得したことはあったが、数カ月のうちに12ペナルティポイントを重ねて1レース出場停止処分となったことの方でより記憶されているドライバーだ。マクラーレンの情報筋によると、ラフナサンはチームがもうひとりのドライバーと2台目のマシンで十分にテストができるほどの費用を支払ったようだ。アマチュアドライバーの彼がすべてを支払ったので、チームは1セントもコストを費やすことはなかったという。

環境保護団体を厳重警戒
(c)XPB Images
 昨年のイギリスGPでは、環境保護団体ジャスト・ストップ・オイルの活動家たちがコースに侵入したが、幸いレースはスタート直後に周冠宇の第1コーナーの事故によって赤旗が出るところだったので、彼らもドライバーたちも怪我をすることはなかった。しかしジャスト・ストップ・オイルは最近イギリス国内で非常に活発に活動しており、ウィンブルドンの試合など様々な場所で妨害行為を行っている。

 彼らは先週日曜日のレース中にふたたびコースに侵入すると脅迫した。悲劇的な事故が起きる可能性が非常に現実的だったため、シルバーストンのプロモーターと当局は厳戒態勢を敷いた。活動家らは当局に身元を知られていることから、イベントの混乱を避けるために顔認証カメラがサーキットのすべての入り口に設置された。また、コースへの侵入があった場合にマーシャルを支援するため、100名のイギリス陸軍兵士がサーキットに配備された。

 活動家たちを排除するために多大な努力が払われた結果、ジャスト・ストップ・オイルは最終的にシルバーストンを避けた。彼らの戦いに理解を示しながらも「物事に注意を向けるにはもっとよい方法があるし、コースに入ろうとする行為は、簡単に悲劇的な事故につながる可能性がある」語ったルイス・ハミルトンの言葉を取り入れることにしたようだ。

周冠宇の忘れたい思い出
(c)XPB Images
 アルファロメオの周冠宇は、昨年のイギリスGPのスタートで経験した恐ろしい事故について話すのをなんとか避けようとし、アルファロメオのコミュニケーションチームもその件についての質問を受けないよう力を尽くしていた。だが必然的に周は、2022年に車体が宙を舞ってガードレールの外側に着地し、マシンごとグランドスタンド前のフェンスのところで逆さまに挟まれた時の記憶について質問された。

 周は「僕は自分の記憶をブロックしたから、あの事故を思い出すのは、人がそのことについて話したり、事故の映像を見たりしたときだけだ」と認めている。冷静な周は次のように主張した。「僕にとってあれはもう遠い過去のことだ。木曜日にサーキットに到着した時に、昨年のグランプリのスタートを思い出すことはなかったし、レースウイーク中はずっといつもどおりだった」最後に周は次のように認めた。「この件についての質問はない方がいいんだけど、でもこれがあの事故のことを話す最後の機会であることを願うよ」

(Translation: AKARAG)

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