2023.08.29
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周冠宇、ウイリアムズ移籍の可能性
(c)XPB Images
周冠宇は、今年末にアルファロメオ・ザウバーを離れてウイリアムズに移籍するという予想外の動きをするかもしれない。F1で厳しい初シーズンを過ごしているローガン・サージェントに取って代わり、アレクサンダー・アルボンのチームメイトになるというのだ。アルファロメオ・ザウバーが周とバルテリ・ボッタスを来年もチームに留めることが確実視されていたが、ザウバーに近い情報筋は、周との交渉が難航中であり、2019年以来(!)となる来年の中国GPに地元出身のドライバーを起用する見通しが暗くなっていることを認めている。周をあと1年残留させるのに十分な交渉ではない上に、チームが彼のスポンサーに求めていることと、スポンサーが喜んで支払う金額の間には大きな差があるという。
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周の方では、昨年の中盤以降はボッタスとおおよそ肩を並べており、ペイドライバーを大きく超える存在であることを証明してきたことから、2年前に締結したものとは大幅に異なる新契約を締結したいと考えている。一方のザウバーは、市場には少なくとも周と同等の競争力を持ちながらチームに多額のスポンサー資金を持ち込む意志のある、より有利な選択肢があると考えているようだ。
周にとってウイリアムズへの移籍は後退とみなされる可能性がある。アウディによるザウバー買収が進んでおり、チームは2026年からアウディとしてレースに参戦するのだ。しかし周は、ウイリアムズにいることでアルボンのキャリアに何がもたらされたか知っており、同様の動きが周のF1キャリアを底上げする可能性があると考えているかもしれない。
アルファロメオ・ザウバーについては、周の代わりの候補は2名いると思われる。現在チームのリザーブ兼テストドライバーを務めるテオ・プルシェールと、2022年のFIA F2チャンピオンで、現在はアストンマーティンのリザーブドライバーとなっているフェリペ・ドルゴヴィッチだ。
プルシェールは3回目のF2シーズンで素晴らしい仕事をしており、FIA F2第12戦ザントフォールト終了時点でメルセデスの若手ドライバーのフレデリック・ベスティに対し12ポイント差をつけて首位に立っている。しかしプルシェールは、F1での走行経験が非常に限られており、また、多くのスポンサーシップを集めることができていない。
一方のドルゴヴィッチは、今年の初めからアストンマーティンで2021年型マシンを使用し、かなりの回数のプライベートテストを行っているし、ブラジルの超大手スポンサーが数社ついているとみられているので、アウディには非常に歓迎されるだろう。また、アウディにとって中国は巨大な市場だと言えるが、ブラジルについてもそれは同様であり、商業的な観点からもアウディはドライバーの交代によって実際に大きな損失を被るわけではないかもしれない。
現在のところ、すべての関係者による交渉が全力で進められている。周とドルゴヴィッチのマネージャーたちはオランダGPでも、それぞれのドライバーたちに2024年のF1世界選手権のシートを確保しようと熱心に取り組んでいる。周については、誰もがアルファロメオ・ザウバーにあと1年留まることが確定していると考えていたため、2024年に向けたドライバー市場には予想外の事態が起きているわけだ。
(Grandprix.com/Translation: AKARAG)
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