2023.10.02

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F1のスポーティングレギュレーションが大幅な刷新へ


(c)XPB Images
 FIAの情報筋によると、F1のスポーティングレギュレーションが、2024年世界選手権の開幕前に大幅に刷新される予定であるという。最近のグランプリでは、ペナルティシステムがドライバーとチームから大きな批判を浴びており、セルジオ・ペレスがシンガポールと日本で連続して5秒ペナルティを科されたことについて議論が再燃している。

 マリーナ・ベイ・サーキットでペレスはアレクサンダー・アルボンに接触したが、アルボンはこの動きを「よくても楽観的すぎる」と言い表した。しかしペレスのレースへの影響は皆無だった。彼は後続のマシンに16秒以上の差をつけてグランプリをフィニッシュしたので、5秒ペナルティは彼の最終的なリザルトを変えることはなかったのだ。
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 日本でペレスはマグヌッセンのハースの後方に接触してスピンさせた。スピンから持ち直すのにタイムを失った上に、修理と新タイヤへの交換のためにピットに戻らなければならなかったマグヌッセンは、日曜日を最下位でフィニッシュする運命となった。一方のペレスはリタイアしたが、40分以上経ってからペナルティを消化するためにマシンに戻ったので、次のグランプリであるカタールでのグリッドペナルティは免れた。

 チーム側からの一番の不満は、スポーティングレギュレーションが論理的な順序で書かれていないということにある。ルールブックの多くの箇所が他の記事やパラグラフを参照しているので、ルールブックをあちこち読まなければならず、レギュレーションが本当に意味することを迅速に理解するのが非常に難しくなっている。国際競技規規則への言及と指示が複数あることが問題を複雑にしているため、ルールブックの全面的な見直しを求める声が高まっており、現在FIAはプロセス全体を見直し、F1スポーティングレギュレーションの完全な新板を2024年2月中旬前までに準備することを目指している。

 経験豊富なスティーブ・ニールセンは、F1におけるロジスティクス全体の責任者から、FIAの新スポーティングディレクターへと転身し、このプロセスを担当することになった。ニールセンはF1のチーム側の立場において長い経験を持つ。彼はこれまでロータス、ティレル、アロウズ、ルノー、トロロッソ、ケータハム、ウイリアムズで仕事をしてきており、スペアパーツコーディネーターからステップアップを重ね、1990年代に最後の年月を迎えていたティレルで初めて就いたポストはスポーティングディレクターだった。

 かつての同僚たちから高い評価を受け、パドックに敵を持たないニールセンは、2020年シーズン中にCOVID-19のプロトコルを発案してその手腕を証明し、夏が始まる前にF1を再開させた。他の世界選手権は、パンデミックの最初の段階で全世界に影響を及ぼした移動制限による大きな困難のために中止に追い込まれていた。

 だからこそ現在のスポーティングディレクターであるニールセンは、新しいレギュレーションが既存のものよりもはるかに明確になると強く確信している。ドライバーが最終結果に影響が出ないとわかっているペナルティを科すのではなく、彼らにミスの代償を支払わせるため、ペナルティシステムについても刷新が行われる。

(Grandprix.com/Translation: AKARAG)

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