2023.10.10

【有料記事】
F1デビューして約10年経ったマグヌッセン「まだ最盛期に達していない」


(c)XPB Images
 F1デビューからほぼ10年、もうすぐ31歳になるケビン・マグヌッセンは、F1ドライバーのなかでも古い世代に属する。彼より年上なのは、セルジオ・ペレス(33歳)、バルテリ・ボッタス(34歳)、そしてハースのチームメイトであるニコ・ヒュルケンベルグ(36歳)だけだ。それに加えて、永遠に年長ではあるが優れたドライバーのルイス・ハミルトン(38歳)とフェルナンド・アロンソ(42歳)がいる。

「年齢のことはよく考える。でもいろいろな意味で、僕はフィールドでも年上のひとりだと実際に感じる」とマグヌッセンは語った。

「でもF1ドライバーのツールのなかで一番重要なのはおそらく経験だ。特に問題に遭遇した時に経験は重要になる。たとえば今年のマシンは、“ケビン・マグヌッセン向けのマシン”ではなかった。キャリアの初期だったら、僕はそのことに対してとても緊張してストレスを感じ、苛立っていただろう」
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「そしてオーバードライブして負のスパイラルに陥ってしまう。でも今は経験があるから、自然だと感じること以外の何かを要求してくるこのマシンを受け入れている。そしてマシンに取り組み、一歩ずつ役に立つものに近づけていった。自分のドライビングスタイルにぴったり合わないマシンに、自分のやり方を見つけたんだ。これは自分の経験のおかげだ。F1で長くドライビングすればするほど、混乱することは少なくなる」とマグヌッセンは続けた。

 ケビン・マグヌッセンは、今も常に学んでいると感じている。

「僕が最盛期に達していないのは確かだ」とマグヌッセンは笑顔で語った。

「具体的なことを言うのは難しい。F1ドライバーがピークに達する時期は人それぞれだ。でも僕にとって状況はますますよくなっている」

 身体面でケビン・マグヌッセンは、かつてないほどに強くなっているという。

「今ほど調子がよかったことはない。それが年を取ることの利点のひとつだ。より献身的になり、集中するようになる。何が重要なのか気づくんだ。正直に言うと、過去に僕は最も調子が悪いF1ドライバーのひとりだったかもしれない。でも今では間違いなく最高の状態にあるひとりだよ」

「変化は昨年F1に復帰した時に起きた。それまではフィットネスなんてあまり関係がないと思っていた。F1以外(IMSAスポーツカー)のシリーズでシーズンを過ごしたけれど、そこでは基本的にトレーニングをしなかった。そして復帰した時にトレーニングがどれだけ重要なのかわかった。今ではトレーニングは僕の生活の基本的な部分になっている。トレーニングをしない日はない」

「だから年齢は問題ではない。それにハミルトンとアロンソは、フィールドのほとんどのドライバーよりもよい状態にあると思う」

 42歳のアロンソは2024年までアストンマーティンと契約を結んでおり、すぐにやめる意志はないと鈴鹿で語っていた。38歳のハミルトンは、41歳の誕生日近くまで続く新たな契約を今月初めにメルセデスと締結した。

 ケビン・マグヌッセンは、年上のドライバーたちの粘り強さを称賛しているが、次のようにも語っている。

「F1にどれだけ長くいたいかということは、おそらくドライバーによってさまざまだと思う。自分が42歳になっても今と同様の情熱をF1に持っていたら驚くだろう。40歳で自分がF1にいるとは思えない」

「F1ドライバーでいることで、失うものがたくさんあるという事実は僕にとって重要なことだ。これはとても利己的な仕事だ。自分のことだけに集中して、常に自分の内側に目を向けている。つまり人生に他人が入り込む余地が少なくなるということだ。他のドライバーを代弁することはできないけれど、自分自身、つまり自分の身体と精神に専念しなければならない時に、家族を大切にするのは難しいことだと思う」と、数カ月前にふたり目の子どもに恵まれた父親であるマグヌッセンは語った。

「ルイスとフェルナンドは40歳前後で依然としてトップにいるけれど、彼らに子どもがいないのは偶然ではないかもしれない」

「そのことをうらやましいとは思わない」

(Grandprix.com/Translation: AKARAG)

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