2023.10.24
【有料記事】
2025年からF1参戦が始まるアウディ。トップドライバーの獲得に苦戦
(c)XPB Images
アウディがザウバー・グループの経営権を完全に握るのは2025年が始まってからとなる。その時点でアウディはザウバーの株式の75%を所有し、残りの25%はフィン・ラウジングが保持することになる。ラウジングが現在も重要な決断をいくつか下しているのはそれが理由だ。ラウジングは、チーム上層部がフェリペ・ドルゴヴィッチかフレデリック・ベスティの起用に傾いていたときに、周冠宇の契約を1年延長することを決定した。
アウディにとって重要な時期が始まるのは2025年だ。たとえ中国が最大の市場のひとつだとしても、周がアウディの計画に含まれていないのは明らかだ。アンドレアス・ザイドルは、チームをグリッドの先頭集団へと舵取りするのに必要としているリーダーに、バルテリ・ボッタスが適任かどうか確信を持っていないようだ。したがって2024年末で契約が切れる多くのドライバーたちにアプローチしている。
■regist■
アウディに近い情報筋によると、ザイドルの最初のターゲットはシャルル・ルクレールで、3年契約にオプションの2シーズンがついたハミルトンのようなタイプの契約をオファーした。しかし金銭的条件に大きな魅力があっても、ルクレールはオファーを断り、彼はフェラーリに留まってそこで世界チャンピオンになりたいのだと主張した。
ルクレールに移籍の意志がないことが明らかになると、ザイドルはやはりフェラーリのドライバーであるカルロス・サインツをすぐに次のターゲットにした。ザイドルはマクラーレンでサインツと仕事をしていたので、彼のことをよく知っている。しかしサインツは、今のところアウディのオファーを断ったわけではないが、フェラーリとの契約をあと2年更新する意志があり、今年の冬の間にこの件を決めたいと考えていることを明らかにした。サインツは繰り返し次のように語っていた。「次の年に自分がどこに行くのかわからないままシーズンを始めたくない。だから2023年のチャンピオンシップ終了後に新しい契約を結びたい」
ルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルは2025年末までメルセデスとの契約があり、ランド・ノリスはマクラーレンにさらに2年残留する予定だ。衝撃のルーキーであるオスカー・ピアストリは、マクラーレンと2026年末までの契約を結んでいる。ボッタスが2025年に起用可能なドライバーのなかで、最も成功したドライバーであることに変わりはない。ラウジングがボッタスの契約を延長する可能性は現時点では非常に高いと思われる。
しかしながらザイドルは、2015年に短期間仕事をしたニコ・ヒュルケンベルグを大いに気に入っているようだ。ヒュルケンベルグは1回限りの参戦でル・マン24時間で優勝した。そしてベテランのヒュルケンベルグがハースのチームメイトのケビン・マグヌッセンを完全に負かしていることから、ザイドルはついに彼の元ドライバーをグランプリ優勝者にすることができるだろうと考えている。
ヒュルケンベルグとボッタスのペアは確かに堅固だが、マーケティングの観点からすると、アウディのようなメーカーにとっては少なからず弱みがある。アウディの競合2社であるメルセデスのハミルトン-ラッセルのペアと、フェラーリのルクレール-サインツのペアと比べると、かなり地味ではあるだろう。
そのためザイドルはまだ市場にいて2025年に起用するためのトップドライバーを獲得するチャンスを狙っている。しかしザイドルはふたりのベテランを最初の年に起用するかもしれない。そしてラッセルかノリスが現在のチームを離れ、アウディの公式F1初シーズンとなる2026年にチームに加わることに望みをつなぐのだ。
(Grandprix.com/Translation: AKARAG)
最新ニュース一覧
2023-12-30更新
2023-12-29更新
2023-12-28更新
最新PHOTO一覧