2023.11.02

【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:金鉱と期待されたラスベガスGPの現実


(c)XPB Images
 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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 ラスベガスGPは地元ホテルやネバダ州の旅行業界が期待していたような金鉱にはならないだろう。グランドスタンドの座席が不足していることと、一部のチケットに法外な価格がついていることから、ナイトレースに出かけようというファンの数が大幅に減っているのだ。特に予選とレースでは、気温が0度近くになることに誰もが気づいてしまった。
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 この気温の下で数時間屋外に座っているのはかなり不快なことだろう。ホテルの価格は暴落し、ストリップにある5つ星ホテルの部屋は最高でも1泊250ドル(約3万8000円)で提供されている。数カ月前の提示価格は1泊あたり1500ドル(約23万円)だったのだ! 最新の推計では、初開催のグランプリに来場するのはわずか2万人となっており、リバティ・メディアはレースプロモーターとしても、初めて多大な損失を被る可能性がある。

メキシコ人ファンの暴走
(c)XPB Images
 シャルル・ルクレールは、第1コーナーでセルジオ・ペレスとのインシデントに巻き込まれた。地元のヒーローであるペレスがすぐにリタイアとなってしまったことで、ルクレールはメキシコのファンからの激しい怒りを感じた。第1コーナーまでに5番グリッドから1番手に浮上するというペレスの極めて楽観的な作戦の結果、無実の被害者となったルクレールは、赤旗が出るまで損傷を受けたままだったマシンで非常に優れた走りを見せ、表彰台フィニッシュを飾った。

 ジェンソン・バトンのインタビューを受けるためにパルクフェルメエリアに立ったルクレールは、観衆から激しい野次を飛ばされ、次のように語った。「すごいブーイングだ……かなりのブーイングだ。でも正直に言って、僕はどこへも行けるところがなかった。2台のレッドブルに挟まれ、残念ながらチェコ(セルジオ・ペレスの愛称)に接触した。でも他に行き場がなかった。これも人生だ。これで僕のマシンはダメージを受け、残念ながらチェコのレースは終わってしまった」

 グランドスタンドではさらに見苦しい場面が撮影されていた。ふたりがクラッシュした後、激高したペレスのファンが、女性を含むフェラーリのサポーターたちに暴行を加えたのだ。他のメキシコ人ファンたちが騒ぎを収め、警察が来て連行するまで加害者は取り押さえられていた。レースプロモーターによると、加害者はすぐにサーキットから追い出され、さらにアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスへの入場を永久に禁止されたという。

過酷なリザーブ兼テストドライバーの仕事
(c)XPB Images
 フェリペ・ドルゴヴィッチは今年はレースをしていないが、アストンマーティンのリザーブ兼テストドライバーとしてのんびりとシーズンを過ごしているわけではない。アストンマーティンでのプログラムを継続しているドルゴヴィッチは、メキシコGPでは木曜日から土曜日までチームで待機していた。すべての技術報告会に参加し、その後のフリー走行と予選ではチームのガレージにいた。

 予選が始まって(フェルナンド・)アロンソと(ランス・)ストロールがピットを出ていくと、ドルゴヴィッチは週末の残りの日に彼らの代役を務めることはできなくなった。そのため予定通り彼は土曜日の夜にメキシコシティを飛び立ち、ふたつのフライトを乗り継いで翌日の午後6時にミラノに到着した。

 月曜日と火曜日、ドルゴヴィッチはモンツァで任務に当たった。2年前のAMR21-メルセデスでドライビングを行ってプログラムを続け、テストが終了したら空港に戻ってブラジルに飛び、水曜日の午後にサンパウロに到着する予定だ。それからの4日間はインテルラゴスでアストンマーティンのテスト兼リザーブドライバーとして仕事をする。

 また、ドルゴヴィッチのスポンサー3社は、ホームレースで彼を非常に忙しくさせるつもりなので、彼は多くのプロモーションやメディア対応を行うことになるだろう。ことわざにあるように、 疲れていようが活動は続けなければならないのだ。

(Translation: AKARAG)

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