2026.04.11
【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:フェラーリとアルピーヌの好走を支えた影の立役者
(c)XPB Images
事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に追跡。ここでは、そんな報告書を一部公開する。
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グランプリの現場ではあまり表に出ることはないが、シミュレータードライバーはしばしばチームの躍進を支える“影の立役者”だ。だが日本GPの後、ふたりの元F1ドライバーがファクトリーでエンジニア陣と連携し、際立った仕事を成し遂げていたことは明らかだった。
そのふたりとは、フェラーリのアントニオ・ジョビナッツィと、アルピーヌのダニール・クビアトだ。鈴鹿の週末、両者はそれぞれ金曜日の大半をチームのために費やし、マシンパフォーマンスを大きく前進させることに貢献した。
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フェラーリのシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンは、金曜日の時点で鈴鹿のセクター1に苦しんでおり、トップ勢に対して0.4秒以上を失っていた。だが、ジョビナッツィとフェラーリのエンジニアたちがマラネロで休むことなく作業を続けた結果、予選では同区間で全車最速を記録するまでに改善した。もちろん、ラップ全体で見ればわずかに他の区間、とくに最終セクターでタイムを失った部分はあった。それでも、元ザウバードライバーの働きによって得られた進歩は大きく、ルクレールが日曜日に再び表彰台を獲得する助けとなった。
一方、アルピーヌにとっても金曜走行後の状況はかなり厳しいものだった。ピエール・ガスリーは最速タイムから1.6秒遅れ、チームとして現実的な目標と見ていた7番手にも0.3秒届いていなかった。しかし、アルピーヌの改善幅はさらに印象的だった。土曜日にはA526を悩ませていた高速域でのアンダーステアが軽減され、予選でガスリーは余裕を持って7番手タイムを記録。ポールポジションからは0.9秒差にとどまり、中団争いの直接的なライバルに対しては実に0.6秒も上回った。
鈴鹿でのフェラーリとアルピーヌの例は、マシンへの深い理解を持つチームと、有能で経験豊富なシミュレータードライバーがそろえば、グランプリウイークのなかでもこれだけ大きな変化を生み出せるという好例だ。
◆ピアストリ、マネジメント体制の変化は自身が進化したためと説明(c)XPB Images
マクラーレンのオスカー・ピアストリは、マーク・ウエーバーとそのパートナーであるアン・ニールが、現在も自身のマネジメントチームの一員であることを改めて強調した。元F1ドライバーのウエーバーは、今季開幕以降、オーストラリアGP以外のグランプリには帯同していないが、一部ではこれに注目する向きもあった。
というのも、2025年シーズンにランド・ノリスが再び優位に立ち、選手権争いでピアストリを引き離し始めたあと、一部の関係者の間では、レッドブル時代にセバスチャン・ベッテルと組んだウエーバー自身の経験が、ピアストリにとって必ずしもプラスに働かなかったのではないか、との見方が出ていたからだ。さらに、それがピアストリが今後は“単独体制”に移る決断をした理由ではないか、との憶測まであった。
しかし実際には、ピアストリはウエーバーを外したわけではない。グランプリ週末には、かつてフォーミュラ4時代に組んだエンジニア、ペドロ・マトスを新たに帯同させる一方で、メンタルトレーナーのエマ・マレーとの連携も強化している。つまり、ウエーバーを置き換えたのではなく、自身を支える体制そのものを変えたということだ。
ピアストリは最近も「マークは今も非常に深く関わっているし、シーズン序盤を通じてたくさん話をしてきた」と説明。そのうえで、「自分自身もキャリアのなかで経験を積んできたし、そのぶん自分で判断したり、自分で疑問を投げかけたりできるようになってきた」と語っている。
また、昨年末までウエーバーに近くにいてほしかった理由について、ピアストリはこう振り返った。「とくに最初の2年間、なかでもF1初年度は、自分では思いもしなかったようなことを、マークは当たり前のようにチームや自分に問いかけていた」。そのうえで、「今ではそうした問いが自分のなかでも自然に出てくるようになった。だからこれは本当に自然な進化なんだ」と締めくくっている。
◆Apple TVがアメリカの映画館でグランプリをライブ放映へ(c)XPB Images
アメリカのF1ファンは、2026年シーズンに5つのグランプリを映画館で観戦できるようになる見通しだ。今季からESPNに代わってF1のテレビ放映権を獲得したApple TVが、将来を見据えた試験的な取り組みとして、この新たな視聴形態に乗り出すことを決めた。
その第1弾となるのがマイアミGPで、アメリカ各地のIMAXシアターでライブ上映される予定だ。IMAXは、音響や振動システムによって観客に高い没入感を提供できるため、まるで自分がレースの真っただ中にいるかのようなF1体験を可能にする。
さらに同様の形式で上映されるのは、モナコGP、イギリスGP、イタリアGP、そしてアメリカGPの4戦。Apple TVがF1の歴史的価値をしっかり理解していることがうかがえるラインアップだ。
実際、モナコ、シルバーストン、モンツァは、スパ・フランコルシャン、鈴鹿と並んでF1を代表する象徴的サーキットであり、そこでの“現地観戦さながら”の感覚を味わえるのは、ファンにとって非常に魅力的な体験になるはずだ。
加えて、アメリカ開催の3戦のうち2戦が対象となる。ラスベガスGPは東海岸では深夜帯となり、多くの映画館が営業していない時間に当たるため対象外となるが、それでもアメリカのファンにとっては、F1の魅力を全身で味わえる絶好の機会が5回用意されることになる。
(autosport web)
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