2025.03.08
【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:スージー・ウォルフ、FIA会長選への立候補を否定
(c)XPB Images
事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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F1アカデミーのCEOを務める元ドライバーのスージー・ウォルフは、FIAの会長選に立候補する意向はないと、彼女に近い情報筋が語った。今週初めにスージー・ウォルフの名に言及したのは、イタリアの雑誌『Autosprint』だ。秋に予定されている選挙では、現職のモハメド・ビン・スライエムが対立候補に直面する兆しが強まっているが、ウォルフはその職に立候補する意志はまったくないようだ。
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ウォルフは昨年初め、ビン・スライエムに近い人物があまり評判のよくない雑誌の協力を得て行ったとされる中傷キャンペーンの被害者となり、F1アカデミーでの役割に支障をきたすような利益相反があったとしてFIAの調査の対象となった。
そのわずか48時間後、FIAは問題が解決し、ウォルフによる不正行為はなかったと発表した。それでもなお、トト・ウォルフの妻はこの問題を法廷に持ち込むという決意を貫いており、告発によって自身の評判が傷つけられ、状況は今も続いていると主張している。
ウォルフがビン・スライエムに対抗して出馬するとは予想されていないが、欧州や北米の主要クラブ、また、オーストラリアや南米の代表らは、FIAの現在の運営方法に大きな不満を抱いており、10月には彼らを代表する候補者を選出する予定であるため、次回の選挙ではビン・スライエムの対立候補が現れる可能性が高まっている。
ヘレス・サーキットが大雨の被害
(c)XPB Images
ピレリや大手F1チームがプライベートテストに時折使用しているヘレス・デ・ラ・フロンテーラ・サーキットは、先週末にスペイン南部を襲った大雨によって完全に冠水してしまった。この大雨によりアンダルシアでは壊滅的な土砂崩れが起こった。
サーキットの発表によると、1平方メートルあたり120リットル以上の雨が30分足らずの間に降り、サーキットの一部、特にアロヨ・デル・ガト近くのカーブに水が集中した。アロヨ・デル・ガトは施設内を流れる小川だが、そこが氾濫して、ターン7、8、11には水や泥、そしてランオフエリアの砂利が流れ込んだ。同様のことがターン13のランオフエリア、ピットストレート、ピットレーン、パドックの一部でも起きたという。
復旧作業は水曜日の早朝から始まり、サーキットは4月最後の週末に予定されているMotoGPレースが予定通り開催されることを保証している。しかし、サーキットは低地に建っているため、スペイン南部を襲っている鉄砲水の増加により、危険にさらされる可能性があることが明らかになった。昨年末にはバレンシア・サーキットも大規模な洪水で深刻な被害を受けている。これは憂慮すべき傾向だが、サーキット管理者には、地元当局に問題の解決策を期待する以外できることはほとんどない。
ロマン・グロージャンの妻が大怪我
(c)XPB Images
ロマン・グロージャンと彼の家族は、先週末に趣味のシクロクロスをしていた妻のマリオンが重傷を負うというつらい経験をした。元テレビ司会者のマリオンは、顔面損傷、気胸、肋骨骨折、頭部外傷の怪我を負った。
火曜日の午後に退院したグロージャン夫人は事故の記憶がなく、ソーシャルメディアに次のように投稿した。「自転車事故に遭ったのですが、それ以上は話せません……記憶がないのです。おかしな話だと認めざるを得ません。自分に何が起こったのか、なぜこんなに痛みに苦しんでいるのか、いまだに理解できないのです……」
別の投稿でマリオン・グロージャンは、「正直に言うと、自転車のヘルメットが私の命を救ってくれたので、交通安全ためのいい広告になれると思います」と書いている。
ロマン・グロージャンは病院から事故の報告の電話を受けて非常に驚いたが、アメリカの規則では病院が電話で情報を提供することが認められていないため、それ以上詳しいことを伝えてもらえなかった。彼は、緊急救命室に到着して初めて妻が無事だと告げられ、彼女の容態について詳しい説明を受けたのだと、マリオンは明かした。
(Translation: AKARAG)
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