2026.03.05

振動問題はドライバーにも影響。アストンマーティン&ホンダ、“現段階で最も効果的と思われる対策”を導入へ/F1 Topic


2026年F1プレシーズンテスト(第2回バーレーン 2日目) フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
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 2026年F1第1戦オーストラリアGP開幕前日の3月5日(木)、アルバートパーク・サーキットでアストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チームのエイドリアン・ニューウェイ代表と、ホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長による共同記者会見が行われた。

 バーレーンでのプレシーズンテストでは公式会見はなく、2月27日(金)に東京で行われたプレスミーティングには海外のメディアとニューウェイの姿はなかったこともあって、この日アストンマーティンのホスピタリティハウスで開かれた共同会見には多くのメディアが集結した。

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会見に出席したアストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チームのエイドリアン・ニューウェイ代表と、ホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長

 現在ホンダが抱えている主な問題は、走行中に異常振動が起き、それによってバッテリーがダメージを受けることだということは2月27日のプレスミーティングで明らかになっている。今回はその振動によるダメージがバッテリー以外にも及んでいることをニューウェイ代表が明かした。

「たとえば、ミラーが脱落しないようにとか、テールライトが脱落したりしないようにとか、そういった問題に対処しなければならなかった。最も深刻な問題は、振動が最終的にドライバーの肉体に悪影響を及ぼしている点だ。手の神経に損傷を負うリスクを犯すことなく連続で走行できる周回数については、フェルナンド(・アロンソ)が25周、ランス(・ストロール)は15周以上は走れないと主張している。したがって、振動が根本的に改善されるまで、レースでの周回数を大幅に制限せざるを得ないだろう」

 実際、アストンマーティン・ホンダは開幕戦を辞退、もしくは参加したとしてもレースはスタート直後にリタイアすることを真剣に検討していたという。しかし、そうならないよう、プレシーズンテスト後にアストンマーティンのスタッフ5人がHRC Sakuraに赴き、ホンダのVTT(Virtual Track Test)で、エンジンとギヤボックスを車体に搭載してダイナモ上で走らせて、振動問題解決に向けて、日々努力していた。

 渡辺社長は、2月27日の会見で振動問題を解決すべく、ホンダとアストンマーティンが協力していると語っていた。

「日々テストを行い、確実に改善しています。そして、現段階で最も効果的と思われる対策を今週末から導入します。ただ、実際に車両を走らせてみないと、その効果は十分には確認できません。そのため、パワーユニットのオペレーションに関しては一定の条件を課さなければいけません」(渡辺社長)

 VTTは車体にエンジンを取り付け、ギアボックスと駆動系を装着した状態でエンジンを回す。しかし、リヤアクスルにはタイヤはついていない。したがって、路面からの振動に関しては再現できない。渡辺社長が「走らせてみないとわかりません」と語るのは、そのためだ。

 このような状況でも、ニューウェイはホンダへ対して、厚い信頼を寄せている。

「パートナーであるホンダに、パワーアップと戦闘力を強化する能力があり、そのための実績も豊富であると確信している。だから、我々は彼らを全面的に信頼している」

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アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チームのエイドリアン・ニューウェイ代表


(Text : Masahiro Owari)

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