【2025年F1トップ10ドライバー】6位サインツ/ウイリアムズ飛躍の功労者。経験とリーダーシップで表彰台をもたらす
2025年F1シーズンを通して、毎戦全ドライバーの仕事ぶりを詳細にチェックし、トップ5ドライバーを選出してきたベテランジャーナリスト、ルイス・バスコンセロス氏が、シーズン全体を振り返り、独自の視点で2025年のトップ10ドライバーを挙げた。10人のドライバーについての彼のレビューを添えて、カウントダウン方式で10位から1位までを紹介していく。
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サインツのシーズン後半の成績は際立ったものであり、アウディやアルピーヌからのオファーがあったにもかかわらずウイリアムズ加入を選んだ彼の賭けが正しかったことを証明することにもなった。また、データ主導の開発と、1、000人を超えるスタッフを擁するチームが当たり前となった現代においても、ドライバーがいかにチームに違いをもたらし得るかを示した。フェラーリやマクラーレンといったトップチームで培ったサインツのリーダーシップと経験は、ジェームズ・ボウルズ代表をはじめとするウイリアムズチーム全体にとって大きな助けとなったのである。

新チームメイトのアレクサンダー・アルボンは、グリッドの中で最も過小評価されているひとりで、1周の速さが実に素晴らしいドライバーだ。サインツは、加入当初はアルボンと同等のパフォーマンスを発揮することができずに苦しんだ。
しかしサインツは、自分が最も得意とすることを実行に移した。すなわち、懸命に努力し、データを分析し、マシンのセットアップや運用方法に至るまで、正しい変更を行うようチームに強く働きかけたのだ。その結果はすぐに現れた。バクーとルサイルでの表彰台は、上位ドライバーの脱落によるものではなく、純粋な実力によって掴み取ったものだった。サインツが、少しでもチャンスがあれば、結果をつかみ取ることができるドライバーであることの証明といえるだろう。

