意気消沈のピアストリ「週末を通して良い状況から遠ざかった。明らかに何かが変だった」/第21戦サンパウロGP
オスカー・ピアストリは、ブラジルGPを終えた時点でかなり意気消沈していた。オースティンとメキシコシティと比べるとペースが上がった週末ではあったものの、チームメイトのランド・ノリスがスプリントとメインレースを制覇したため、ピアストリはノリスに24ポイント差をつけられてしまった。
チームメイトと24ポイント差が開いたピアストリは、タイトル争いから脱落することを拒否しているが、「物事が順調に進んでいないのは確かだ」と認めた。
「今週末は確かに、とても気持ちよく走れた一瞬やひらめきがあった。フリー走行では、物事がさらに簡単にできるようになり、本当に素晴らしいフィーリングだったが、週末を通して少しずつうまくいかなくなってしまった。そして、マシンは僕の好みではない方向に進んでしまった。でも僕たちは、マシンをよいウインドウに入れるために最善を尽くした」
ピアストリは自身のミスを認め、「スプリントでのクラッシュで状況がさらに難しくなったのは明らかだ」としながらも、「現時点では多くのことがうまくいっていない」と付け加え、その後、やや希望のある口調で「とても強いペースが出る瞬間もあるので、つねにそのペースを維持できるように努めるだけだ」と語った。
自身の週末を振り返り、「今日のスチュワードの決定には納得している。これが現実だ」と冷静に認めるピアストリ。「昨日僕は、おそらくコース上で走るべきではない部分にいたが、ランドがどれだけの水を巻き上げたかを見たら、それをクラッシュの言い訳と呼べるのか、理由と呼べるのか、僕にはわからない。非常にわずかな差と厳しい瞬間、そしてどちらに転ぶか分からない物事が、現時点では大きな結果を生み出している」
しかし、週末の結果には明らかに落胆していたものの、ピアストリは自身のペース向上にわずかな可能性を見出している。
「今週末のフリー走行では、僕たちは本当に強かったと思う。フリー走行ではあまり遅く走れないような感じがした。しかし週末の残り時間を通して、僕たちは良い状況から遠ざかっていった」
「今週末のソフトタイヤはとてもおかしな挙動をしたというか、ミディアムタイヤよりも良い走りがほとんどできなかった。昨日のグリップコンディションは奇妙だった。とくに大雨の後では、Q1からQ3にかけてスピードが上がらないというのはほとんど聞いたことない。つまり、明らかに何かが変だった」
そして最後にピアストリは、「オースティン以前と同じウインドウに入ろうと努めてきたが、他の要因で困難が生じている。でも、僕はそれにうまく適応し、自分の武器にもっと多くのツールを加えられるように取り組んでもいる」と現状を説明した。

