F1参戦を前にしたアウディ「目標は2030年までにタイトル争いに加わること」と宣言
2026年からF1参戦を開始するアウディが、11月12日、ミュンヘンのアウディ・ブランド・エクスペリエンス・センターで発表イベントを行い、来季F1マシンのカラーコンセプトを披露、その際に首脳陣が、2030年までにF1でタイトル争いをするという目標を明らかにした。
アウディは、現キック・ザウバーを買収し、2026年にF1参戦を開始する。

「モータースポーツはアウディのDNAの一部であり、常に技術的進歩と革新の推進力であった」とアウディCEOゲルノート・デルナーは述べた。
「モータースポーツの最高峰F1に参戦することによって、アウディは明確かつ野心的な姿勢を示すことになる」
「これは当社の刷新における次なる章である。F1は、より無駄のない、より速く、より革新的なアウディへの変革における触媒となるだろう」
「我々は単に参加するためだけにF1に参戦するのではない。我々は勝利を目指している。同時に、F1において一夜にしてトップチームになれるわけではないことも理解している」
「それには時間、粘り強さ、そして現状に対する絶え間ない問いかけが必要だ。2030年までに、我々はワールドチャンピオンシップのタイトルを争うようになりたいと考えている」

チームのCOOおよびCTOのマッティア・ビノットも、アウディを5年後にはタイトル争いをするチームへと成長させるという目標を繰り返した。
「アウディF1プロジェクトは、モータースポーツにおいて、いや、スポーツ全体において、最もエキサイティングなプロジェクトである」とビノットは述べた。
「目標は明確だ。2030年までにチャンピオンシップを争うことである」
「その旅には時間、適切な人材、そして継続的に改善するという考え方が必要だ。F1は最も競争の激しい環境のひとつであり、チャンピオンになることは、前進を積み重ねる旅である」
「ミスは起こるだろうが、そこから学ぶことが変革を推進する。だからこそ我々は3段階のアプローチに従っている。成長への野心を持つ挑戦者として始まり、現状に挑戦し最初の成功を収めることで競争者へと進化し、最終的にチャンピオンとなる」

チーム代表のジョナサン・ウィートリーは、「この旅は目的地だけでなく、すべてのステップを可能にする人々と関わることが重要になる」とコメントした。
「大事なのは、考え方、集中力、回復力、そして自己満足のない自信である」
「チャンピオンシップを勝ち取るチームは魔法によって構築されるのではない。互いを信じ、プロセスと最終目標を信じる人々によって構築されるのだ」
「我々のドライバーであるニコ(・ヒュルケンベルグ)とガビ(ガブリエル・ボルトレート)は、その精神を体現している。彼らは情熱と渇望をもたらし、すべてのラップを学びと前進の機会として扱っている」