マクラーレンが育成システムのラインアップを刷新。18歳のマッテオ・デ・パロが新加入、3人が離脱へ
マクラーレンは、今年のフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権(FRECA)で選手権2位という結果を残した18歳のイタリア人ドライバー、マッテオ・デ・パロを、ドライバー育成プログラムに加入させると発表した。これにより、次世代のレース人材を育成するチームの取り組みの新たな1ページが開くことになる。
2025年のFRECAで選手権2位となったデ・パロは、スピード、落ち着き、適応力を発揮して大ブレイクしたシーズンを経てマクラーレンに加入した。デ・パロは来年トライデントからFIA F3選手権に参戦することが決まっているが、その前にマクラーレンの名の下で有名なマカオGPに出場する予定だ。
デ・パロは、「マクラーレン・ドライバー育成プログラムに参加することはとても光栄だ」と語った。
「チームは才能の育成において素晴らしい実績を持っているので、レーシングドライバーとしてあらゆる要素で成長できることに興奮している」
「ザク(・ブラウン/マクラーレン・レーシングのCEO)、アレッサンドロ(・アルンニ・ブラビ/マクラーレンのチーフビジネスアフェアオフィサー)、そしてマクラーレンのチーム全員に感謝を伝えたい。パパイヤでコースに出るのを楽しみにしている」
この動きはマクラーレンの若手ドライバー育成プログラムの大規模な刷新の一環だ。ウーゴ・ウゴチュクウ、マルティニウス・ステンスホーン、ブランド・バドエルの3人が年末にチームを離れ、ウォーキングを拠点とするチームは育成体制に磨きをかけることになる。
マクラーレンのアカデミー責任者を務めるアレッサンドロ・アルンニ・ブラビは、デ・パロとの契約は、F1やインディカーから今後のWEC世界耐久選手権まで、チームの世界的なモータースポーツプロジェクト全体で進歩できる順応性を持ち、バランスの取れたドライバーを育成するという、プログラムの使命を強調するものだと語った。
「マクラーレン・ドライバー育成プログラムに、マッテオを迎え入れることをうれしく思う」とアルンニ・ブラビは語った。
「彼は過去数シーズンにわたり大きな進歩を遂げ、適応力、一貫性、成長を示した、エキサイティングな若い才能の持ち主だ」
「我々のプログラムを通して、ドライビング全般だけでなく、プロのドライバーとしての幅広い側面における彼の成長をサポートしていくことを楽しみにしている」
「また、ウーゴ、マルティニウス、ブランドがマクラーレンに貢献してくれたことに感謝し、彼らの将来の幸運を祈っている」
マクラーレンのドライバー育成システムは、長年モータースポーツ界で最も成功を収めているシステムのひとつであり、ルイス・ハミルトン、ランド・ノリス、ストフェル・バンドーンなどの元メンバーは、いずれも最高レベルの競技に進出している。デ・パロの加入は、マクラーレンが複数のレース分野で成功するために若手ドライバーの発掘と育成にふたたび重点を置くことを示している。このティーンエイジャーにとって、これはスポーツ界の大物たちの足跡をたどるまたとない機会であり、マクラーレンのなかで名を馳せるチャンスでもある。


