「1位とわずか10秒差なんて本当に信じられない」「この勝利をジルに捧げたい」/F1第21戦決勝コメント(2)
2025年F1第21戦サンパウロGPの決勝レースで優勝〜5位のドライバーたちが日曜日を振り返った。優勝〜5位のドライバーはランド・ノリス(マクラーレン)、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)だ。
■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=5位(71周/71周)
4番グリッド/タイヤ:ミディアム→ソフト→ミディアム

「厳しい午後だった。波乱に富んでいたが、自分たちが今日これ以上の結果を得られなかったのは残念だ。最終結果に失望しているけれど、最後のトリプルヘッダーの前にリセットするよ」
(レース後、『Sky Sports F1』から、アントネッリに仕掛けたことを後悔していないかと聞かれ)「後悔していない。明らかにチャンスがあったので行った。アウト側にいたふたり(アントネッリとルクレール)はかなり遅めにブレーキをかけていた。コーナーの進入で少しロックアップしたのは確かだが、それはキミが僕に全くスペースを与えないと分かったからだ。僕がその場から消えてなくなることなんかできない」
「でも、ああいう決定が下された。それがすべてだ」
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=4位(71周/71周)
6番グリッド/タイヤ:ミディアム→ソフト→ミディアム

「僕にとっては厳しい週末だった。マシンに苦しみ、トップで戦うために必要なペースを見つけることができなかった。長いレースの後に4位を持ち帰ることができたのは、僕にとって良い結果だし、コンストラクターズ選手権争いでの状況を考えれば、チームにとっても良い結果だ」
「レース終盤はブレーキ温度をマネジメントしなければならず、それがフェルスタッペンと3番手を争うことをより難しくした。ただ現実的には、今日表彰台に立つペースがあったとは言えない」
「シーズン終盤に向けた僕たちの目標は明確だ。アブダビが終わる時に、レッドブルとフェラーリを抑えてコンストラクターズ選手権2位になることだ。今週末の結果によって、2位争いにおいての主導権を取り戻した。シーズン最後の3連戦でこういう結果を積み重ねていければと思う」
「キミは素晴らしい仕事をして、2位を獲得した。彼は週末を通してとても速かった。それを見るのはうれしいことだ。僕たちはふたりで可能な限り多くのポイントを獲得し、ヤス・マリーナでチェッカーフラッグを受ける時にライバルたちより上に立てるよう、全力を尽くす」
■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=3位(71周/71周)
ピットレーンスタート/タイヤ:ハード→ミディアム→ミディアム→ソフト

「ピットレーンから表彰台へ。今週末は完全に状況が好転した。こんなことが可能だとは思ってもいなかった」
「レースのスタートはとても慌ただしく、コース上に散乱した大量のデブリを踏んで、タイヤがパンクしてしまい、レースを実質的にやり直すような形になった。チームはスタートからフィニッシュまで正しい戦略を採用し、そのおかげで前方のトラフィックをとても効率的に突破することができた。他のマシンを追い抜くために、何度か全力で仕掛ける必要があったが、そういうバトルは大好きだし、結果的に本当に楽しいレースになった。まったく予想していなかった展開だ」
「総合的に見て、今日は本当にペースが良く、グリップも過去2日と比べてはるかに良くなっていた。それに、インテルラゴスの雰囲気は素晴らしく、それが自分を鼓舞してくれた」
「チームを心から誇りに思う。昨夜、予選後にマシンに変更を加えるため、あらゆる努力を注いでくれた皆に感謝したい。今週末、僕たちは攻め続け、いくつかリスクを取った。なぜなら、決して2位に甘んじることを望まず、諦めなかったからだ。ピットレーンからスタートして3位表彰台をつかみ、1位からわずか10秒差というのは、本当に信じられないことだ」
「今、僕たちにできることは、シーズン最後の数レースを懸命に戦い続け、マシンから可能な限りのパフォーマンスを引き出しながら、最善を尽くすことだけだ」
「(2位を獲得した)キミに、大きな祝福を送りたい。彼は素晴らしい走りを見せたから、それが彼の自信を大きく高めることになるだろう。それは、どんなルーキーにとっても、素晴らしいことだ」
■アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=2位(71周/71周)
2番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ミディアム

「総合的に見て、今週末はチームとして素晴らしい仕事をしたと思う。僕たちのマシンは今回、最速でなかったことを考えると、両方の予選、スプリント、そして今日のレースのすべてで2位という結果を出したのは上出来だし、各セッションから最大限の結果を出したといえるだろう」
「まだ学び、改善している点は多くあるが、今回の結果はシーズン最後の3レースに向けて大きな自信になる。僕たちの目標は、コンストラクターズ選手権の2位になることなので、ここブラジルで多くのポイントを獲得できたことをうれしく思う」
「一時、ポイントを獲得できないかもしれないと思う瞬間もあった。セーフティカー後に、ホイールスピンを起こしてしまい、良いリスタートが切れなかったんだ。左右にシャルル(・ルクレール/フェラーリ)とオスカーがいた。僕はブレーキングを遅らせつつ、シャルルのためにスペースを残し、オスカーに対してイン側を急激に閉じないようにしていた。でも不運にも3台が1コーナーに並んで入っていく形になった。でもそれは決してうまくいかない。オスカーがロックアップし、次の瞬間に接触が起きた。それで僕はシャルルの方へとプッシュされたんだ。フェラーリのレースを終わらせてしまったのは残念だが、これもレースの一部だ」
■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=1位(71周/71周)
1番グリッド/タイヤ:ミディアム→ソフト→ミディアム

「最高のレースだった。ここブラジルで勝ててうれしい。素晴らしいコースと素晴らしいファンがいる場所だからね。この勝利を、僕のメンターのひとりであるジル(・ド・フェラン/ブラジル国籍のマクラーレンの元スポーティングディレクター。2023年に死去)に捧げたい。彼はきっと誇りに思ってくれるだろう」
「素晴らしい勝利だったが、正直なところ、今日のライバルたちの速さを見ると、僕たちにはまだやるべき仕事があることは明らかだ。チームのもとに戻って、彼らを称え、それから、改善できる点を探りたい」