2024.12.07

【角田裕毅F1第24戦展望】将来を左右する1週間、必要なのは“腐らず走り続けること”。初日はFP1でマシンを譲るも10番手


2024年F1第24戦アブダビGPフリー走行2回目 角田裕毅(RB)
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 アブダビでの1週間は、角田裕毅(RB)にとって、将来を左右する1週間となりそうだ。というのも、第24戦アブダビGP後のポストシーズンテストで角田はレッドブルのマシンをテストするからだ。

 ただし、角田に過度なプレッシャーはない。なぜなら、ポストシーズンテストはレギュラードライバーが乗るマシンと、グランプリ出場3戦未満のルーキードライバーが乗るマシンでは、メニューが異なるからだ。ルーキードライバーはドライバーのポテンシャルを評価したいために、どこかで燃料搭載量を少なくしてニュータイヤでアタックするのに対して、実力がわかっているレギュラードライバーのメニューはタイヤテストが主になる。

 角田もこう語る。

「たぶん、ただのタイヤテストだと思います。タイヤテストなので、どんなタイヤで走るかもわからないですし、エンジンもフルパワーではないので、なんとも言えないですよね」

 ただし、角田はレギュラードライバー枠でのテストとはいえ、RBではなく、レッドブルのマシンをドライブする。タイムだけでなく、エンジニアへのフィードバックなどのコミュニケーションを角田がどのように行うかも注目される。そのことは、角田もわかっている。

「もちろん、そうですね。しっかりとコミュニケーションをとっていきたいと思います」

【角田裕毅F1第24戦展望】
2024年F1第24戦アブダビGP インタビューに応じる角田裕毅(RB)

 メディアが角田のレッドブルでのテストに注目しているのは、現在レッドブルでマックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてレースをしているセルジオ・ペレスのパフォーマンスがシーズン終盤に入っても、一向に上がらないからだ。ペレスとレッドブルとの間には2025年も契約があるが、F1の世界では契約書はパフォーマンス次第で、ただの紙切れになることも少なくない。

 そんなペレスとは対照的に、終盤戦に入って角田はサンパウロGPで予選自己最高位となる3番手を獲得するなど、何度か印象的な走りを披露している。

 しかし、レッドブルに近い情報筋によれば、ペレスがチームを離れた場合にレッドブルが選択するドライバーは角田ではなく、チームメートのリアム・ローソンだという。ローソンは何度か予選で角田を上回ったことはあるが、角田を差し置いてまでトップチームへ移籍するほど印象的な成績は残せていない。

 ヨーロッパのあるジャーナリストは、こう主張する。

「チェコ(ペレス)とリアムとユウキの3人のなかで誰が一番速いかと言えば、間違いなく、ユウキだ。もし、レッドブルがユウキ以外のドライバーをマックスのチームメートとして2025年に走らせるとしたら、それはドライバーとしての速さ以外の何か別の理由があるとしか考えられない」

 事実、アブダビGPの金曜日のフリー走行で、角田はローソンとペレスを抑えて、トップ10に入る速さを披露した。しかも、フリー走行1回目はリザーブドライバーの岩佐歩夢にステアリングを譲っていたにもかかわらずだ。

 レッドブルがどんな判断を下すのかわからないが、いまの角田にできることは、チャンスが来るまで、コース上で腐らずに走り続けるだけだ。この日、アブダビGPのフリー走行2回目で見せたように。

角田裕毅(RB)
2024年F1第24戦アブダビGPフリー走行2回目 角田裕毅(RB)
【角田裕毅F1第24戦展望】
2024年F1第24戦アブダビGPフリー走行1回目 角田裕毅は岩佐歩夢にマシンを託し、RBのローレン・メキース代表とセッションを見守った



(Masahiro Owari)

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