数字で見るF1新車シェイクダウン。優位予想のメルセデスが周回数トップ、フェラーリとマクラーレンが追いかける
2026年のF1シーズンがスペインのバルセロナで幕を開け、より機敏で活発な新型F1マシンが初めて垣間見えた。テストは往々にして誇張した内容を示すが、上位陣が収集した純粋なデータの量は、メルボルンでのシーズン開幕戦に向けて高いレベルの準備が整っていることを示唆している。
この1週間は、一部のドライバーにとっては耐久性の面で素晴らしいものになったが、一方でそれ以外のドライバーにとっては、遅れや技術面のトラブルにより、大きなレギュレーションの変更がどれほど容赦ないものかを思い知らされることになった。
数々のハードルがあったにもかかわらず、ドライバーたちはより遊び心のある2026年型マシンの限界を見つけはじめ、パドックは興奮の渦に包まれた。メルセデスは効率のよさを発揮して走行距離の面で他チームを圧倒し、フェラーリはテスト日程の終盤になって好調さを見せ、戦う準備ができていることを示唆した。誰が好調で、誰がバーレーンでの次のテストまでに乗り越えるべき山に直面しているかを、数字から見てみよう。
メルセデスは500周を走行したことで、走行距離に関しては今回のシェイクダウンに参加したウイリアムズ以外の10チームのなかでトップとなり、一貫性の重要さを証明した。3日間のプログラムにおいて、メルセデスは直近のライバルであるフェラーリに対し、約300kmの差をつけた。
▼バルセロナテスト(1/26〜1/30)の各チームの周回数と走行距離(非公式)
| Pos | Team | Laps | Km |
|---|---|---|---|
| 1 | メルセデス | 500 | 2、328.50 |
| 2 | フェラーリ | 442 | 2、058.39 |
| 3 | ハース | 386 | 1、797.60 |
| 4 | アルピーヌ | 349 | 1、625.29 |
| 5 | レーシングブルズ | 319 | 1、485.58 |
| 6 | レッドブル | 303 | 1、411.07 |
| 7 | マクラーレン | 287 | 1、336.56 |
| 8 | アウディ | 240 | 1、117.68 |
| 9 | キャデラック | 164 | 763.750 |
| 10 | アストンマーティン | 65 | 302.710 |



バルセロナでは、F1もチームも公式には計時を行っていなかったが、結局のところどこかでラップタイムが計測されていた。最終日はソフトタイヤでの走行が立て続けに行われ、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が5日間における総合トップタイムを記録した。総合タイムではジョージ・ラッセル(メルセデス)、ランド・ノリス(マクラーレン)がハミルトンに続き、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)などの若手もすぐに戦えるよう準備が整っていることを示した。
▼バルセロナテスト(1/26〜1/30)の総合タイム結果(非公式)
| Pos | Driver | Team | Time |
|---|---|---|---|
| 1 | L.ハミルトン | フェラーリ | 1'16.348 |
| 2 | G.ラッセル | メルセデス | 1'16.445 |
| 3 | L.ノリス | マクラーレン | 1'16.594 |
| 4 | C.ルクレール | フェラーリ | 1'16.653 |
| 5 | A.アントネッリ | メルセデス | 1'17.081 |
| 6 | O.ピアストリ | マクラーレン | 1'17.446 |
| 7 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 1'17.586 |
| 8 | P.ガスリー | アルピーヌ | 1'17.707 |
| 9 | I.ハジャー | レッドブル | 1'18.159 |
| 10 | E.オコン | ハース | 1'18.393 |
| 11 | O.ベアマン | ハース | 1'18.423 |
| 12 | L.ローソン | レーシングブルズ | 1'18.840 |
| 13 | F.コラピント | アルピーヌ | 1'19.150 |
| 14 | A.リンドブラッド | レーシングブルズ | 1'19.420 |
| 15 | N.ヒュルケンベルグ | アウディ | 1'19.870 |
| 16 | G.ボルトレート | アウディ | 1'20.179 |
| 17 | F.アロンソ | アストンマーティン | 1'20.795 |
| 18 | V.ボッタス | キャデラック | 1'20.920 |
| 19 | S.ペレス | キャデラック | 1'21.024 |
| 20 | L.ストロール | アストンマーティン | 1'46.404 |


ラッセルはバルセロナで最も多く走り込んだドライバーで、メルセデスの信頼性を活かして265周を走行した。一方、ランス・ストロール(アストンマーティン)はトラブルにより走行を制限されたため、アストンマーティンには次のテストの前に大きな課題が残されている。
今回のテストのタイムシートは、一部のチームの復活や安定性を示しているが、真の注目点は新しいパワーユニットの信頼性にある。メルセデスは明らかに、準備の点においてベンチマークを設定したが、フェラーリとマクラーレンがすぐ近くに潜んでいるため、プレシーズンテストの“シャドーボクシング”はまだ終わっていない。各チームがバーレーンに向けて準備を進めるなか、焦点は単なる走行距離の測定から、新世代のF1を特徴づける空力の秘策の改良へと移っている。
▼バルセロナテスト(1/26〜1/30)の各ドライバーの周回数(非公式)
| Pos | Driver | Team | Laps |
|---|---|---|---|
| 1 | G.ラッセル | メルセデス | 265 |
| 2 | E.オコン | ハース | 239 |
| 3 | A.アントネッリ | メルセデス | 237 |
| 4 | C.ルクレール | フェラーリ | 234 |
| 5 | P.ガスリー | アルピーヌ | 231 |
| 6 | L.ハミルトン | フェラーリ | 205 |
| 7 | L.ノリス | マクラーレン | 159 |
| 8 | I.ハジャー | レッドブル | 158 |
| 9 | L.ローソン | レーシングブルズ | 152 |
| 10 | O.ベアマン | ハース | 147 |
| 11 | N.ヒュルケンベルグ | アウディ | 146 |
| 12 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 145 |
| 13 | O.ピアストリ | マクラーレン | 127 |
| 14 | A.リンドブラッド | レーシングブルズ | 120 |
| 15 | F.コラピント | アルピーヌ | 118 |
| 16 | G.ボルトレート | アウディ | 94 |
| 17 | V.ボッタス | キャデラック | 87 |
| 18 | S.ペレス | キャデラック | 77 |
| 19 | F.アロンソ | アストンマーティン | 61 |
| 20 | L.ストロール | アストンマーティン | 4 |


