マルコのレッドブル離脱で若手はプレッシャーから解放か。レーシングブルズで“立ち直る力”を示したローソン
ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チームのリアム・ローソンとアービッド・リンドブラッドは、元モータースポーツコンサルタントのヘルムート・マルコがレッドブルを去ったことに恩恵を受けているように見える。2026年シーズンの開幕以来、ふたりとも非常に高いレベルのパフォーマンスを発揮しており、過度なプレッシャーを感じていないようだ。
そしてこれが、レーシングブルズの一般的な認識だ。レーシングブルズでは現在アラン・パーメインがローソンとリンドブラッドの主な連絡窓口を務めており、オラクル・レッドブル・レーシングのローレン・メキース代表もふたりを注視している。
非常に経験豊富なパーメインは、マルコのお気に入りの方法(たとえば、レース翌日の非常識な時間にドライバーへ電話をかけて、彼らがパーティーに参加していなかったかどうかを確認したり、不調なセッションの後にドライバーがマシンから降りた途端に辛辣なメッセージを伝えたりするなど)に頼らずに、若いドライバーの能力を最大限に引き出す方法を確かに知っている。そしてパーメインのやり方は、レーシングブルズのふたりに合っているようだ。

長年リンドブラッドの面倒を見てきたフォーミュラEのチャンピオン、オリバー・ローランドは、リンドブラッドの成熟ぶりに常に感銘を受けており、「初めて会ったのは彼が7歳の時だったが、その時点で既に年齢以上に成熟していた」と振り返った。
「会うたびに、彼は年齢以上に成長している。率直に、本当に誇りに思うよ」
「僕やレッドブルが何か影響力を持っているとは考えていない。彼は彼だからね」
ローランドは、マルコのいないレッドブルの新しいやり方がリンドブラッドにプラスに働く可能性があると認めた。
「僕とレッドブルからの基礎的な指導は、おそらく彼の助けになっているだろう。なぜなら僕たちは彼を成長させることに集中しているし、レッドブルは彼とともに本当に素晴らしい仕事をしてきたからだ」
「でも正直なところ、大部分は彼自身にかかっている」

一方開幕戦から入賞を重ねているローソンも、よりリラックスした状態、そして効率的なやり方でパフォーマンスを発揮している。それは、セッション終了後に厳しい尋問を受けることがないとわかっているからだ。ローソンは今、ドライビングとエンジニアとの作業に完全に集中できるようになった。
F1 TVの解説を務める元F1ドライバーのジョリオン・パーマーは、マルコの不在が若手ドライバーにとってプラスになったと考えており、「彼は大きな存在だったので、台頭してきた若手ドライバーにとっては厳しい存在だった。しかし同時に、才能を開花させ世界チャンピオンになれるドライバーにとっては大きな恩恵でもあった」と語った。
またパーマーは、ローソンの成長について次のように述べた。
「リアムは昨年、明らかにその影響を受けた。でも、彼の持つ立ち直る力を改めて実感した。タフな男だと言えるだろう。ホイール・トゥ・ホイールのバトルを見てきた。グランプリで自分に間違ったことをしてきた相手には、臆することなく怒りを表すことができる」
「それに、昨年はレーシングブルズに馴染むのに時間がかかった。すぐにそうできたわけではなかったが、最終的には馴染んで、何度もいい走りを見せた」
パーメインは「メルボルンでも同じことが起きた」と明かした。
「彼にとって、『ああ、リンドブラッドがいる。オーストラリアでの功績はすべて彼が独り占めしている』と言うのは簡単だっただろう。しかし彼は中国で素晴らしい走りを見せ、スプリントと日曜のレースでポイントを獲得した。これも彼にとって、今シーズンに落ち着いて取り組むことに繋がるだろう」
