2026.04.21

規則変更に期待するラッセル「僕たちが望むのは、プッシュできる予選と接近速度の低下。実現する方法はあるはず」


2026年F1第3戦日本GPジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
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 GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)でディレクターを務めるジョージ・ラッセルは、次戦マイアミGPに導入されるレギュレーション変更により、今シーズンのF1が改善することを期待している。

 開幕3戦を終えてドライバーからは新レギュレーションに対して様々な声が上がっている。中でもフルプッシュの予選アタックを実現すること、そしてレースの安全性を高めることが、ドライバー側の主な要求だ。

 FIA、チーム、パワーユニットマニュファクチャラー、FOMは協議を行い、マイアミGPに向けて、予選において全開走行を増やしてショーの質を向上させること、車両間の速度差による危険を減らすことを主な目的とした規則変更を行うことで合意した。また、スタート直後のアクシデントのリスクを減らすための措置にも取り組んでいる。

 4月20日にFIAが規則変更についての発表を行う前に、ラッセルはFIAの動きへの期待を示していた。

「日本GPの後、多くのドライバーがさまざまな意見を持っている。ただ、日本で起きた出来事(注:フランコ・コラピントを追うオリバー・ベアマンが、大きな速度差が発生したことにより、追突を避けるためにクラッシュした)とは関係なく、全ドライバー、F1、FIAで規則の小さな改善について話し合うことはもともと計画されていた」

「改善したい点はいくつかある。例えば予選ではリフト&コーストをせず、完全にプッシュできるアタックにしたい」

「FIAとの議論は非常に前向きで、目指している方向については全員の認識が一致している。マイアミ以降でそれが実現することを期待している」

■ドライバーが望むのは、“フルプッシュ”予選への回帰と接近速度差の低下

 ドライバー側の主な狙いについて、ラッセルはこう説明する。

「大きなポイントは2つある。ひとつは予選をフルプッシュにすること、つまりリフト&コーストをなくすこと。もうひとつはレース中の接近速度を下げることだ」

 日本GPでのベアマンとコラピントのクラッシュについて、ラッセルは次のように分析した。

「接近速度が大きくなった理由は2つある。ひとつはベアマンがブーストを使い、通常とは異なる区間で約350kWの追加パワーを得ていた。一方でコラピントは、メインストレートでブーストを使い切っていたため、半周後にはバッテリー残量が少なく、パワー不足の状態だった」

「少なくとも僕の見方では、こうした速度差はそこから生まれている。そしてFIAもそれを十分に認識しているはずだ」

フランコ・コラピント(アルピーヌ)とオリバー・ベアマン(ハース)
2026年F1第3戦日本GP フランコ・コラピント(アルピーヌ)の直後にオリバー・ベアマン(ハース)

 規則の方向性について、ラッセルは言及する。

「ドライバーの視点としては、こうした通常とは異なる区間での接近速度を下げたい。特にストレートモードではない区間、つまりコーナーでの問題だ。ベアマンのクラッシュもそのような場所で起きている。だから、この点については全員が一致していると思う」

 導入される変更はマシンの絶対的な速さを多少落とす可能性があるが、ラッセルはそれ以上にメリットが大きいと考えている。

「どこかで妥協は必要になる。現状は最速ラップを狙ったセットアップになっており、その結果としてリフト&コーストやエネルギーマネジメントが必要になっている」

「即効性のある改善策は多くある。例えばスーパークリップの制限を350kWにすることは、とても分かりやすい解決策で、それだけでもエネルギー使用やリフト&コーストを大きく減らせる」

 また、短いストレートではブレーキングゾーンに達するまでにスーパークリップを作動させることができないとして、「短いストレートでは350kWからスーパークリップ状態に移行する時間が足りない」とラッセルは説明した。

「こうした小さな規則変更でも、ドライビング体験全体は大きく改善されるはずだ」

 最後にラッセルは、「このインターバル期間は関係者全員が状況を見直す良い機会になった」と評価した。

「FIAは複数のドライバーと密にコミュニケーションを取っており、それが全体として共有されている。少なくとも技術面では、ここ数年で最も密接な関係にある。非常にポジティブな状況だ」

ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2026年F1第3戦日本GPスタート前のドライバーズパレードで他ドライバーと談笑するジョージ・ラッセル(メルセデス)



(GrandPrix.com)

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