予選ノータイムのフェルスタッペンらにレース出場許可。メルセデスはアントネッリのアンセーフリリースで約137万円の罰金
2026年F1第1戦オーストラリアGPの予選終了後、複数のドライバーに対する審議が行われ、FIAがその裁定を発表した。
予選Q1のセッション後半、コースに出て行ったマックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)は、最初のアタックを始めた直後にターン1へのブレーキングでバランスを崩し、クラッシュを喫した。これによりフェルスタッペンは予選でタイムを残せずにセッションを終了することになった。
フェルスタッペンはQ1の最速タイムから107%以内のタイムを記録することができなかったため、オラクル・レッドブル・レーシングはスチュワードに対し、フェルスタッペンの決勝レースの出場許可を求めた。要請を受けたスチュワードは、FIA F1規則B2.4.3b条に基づき、フェルスタッペンが今週末のフリー走行で申し分のないタイムを記録していることを理由に決勝レースの出場を認めた。

またアトラシアン・ウイリアムズF1チームも、予選に参加できなかったカルロス・サインツの決勝レース出場許可を求める要請を行い、スチュワードは同様にFIA F1規則B2.4.3b条に基づいて、サインツの決勝レース出場を許可した。サインツは予選直前に行われたフリー走行3回目の開始直後に、パワーを失ってピットレーンでマシンを止めた。その後チームは予選までに問題を解決することができず、サインツは予選を走ることができなかった。

アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チームのランス・ストロールは、フリー走行3回目と予選に参加することができなかった。ストロールはフリー走行でも満足なタイムを残せていなかったが、チーム代表のエイドリアン・ニューウェイが決勝レース出場に向けてFIAと交渉すると明かした。その結果スチュワードは、アストンマーティンのアピールやストロールがセッションに参加しなかった理由を受け入れ、決勝レースの出場を認めたということだ。

メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チームには、安全ではない状況でマシンをガレージから出したとして、7500ユーロ(約137万5305円)の罰金が科された。
予選Q3において、アントネッリは車体の右側のダクトに冷却ファンを取り付けたままガレージを出てしまった。その後アントネッリがターン1を走行中に冷却ファンの部品が外れ、一部がコースのアウト側のグラベルに落下した。ダクトに残された冷却ファンもターン2で外れてコース上に落下し、それをランド・ノリス(マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム)が左のフロントタイヤで踏んでしまった。幸い大きな事故には至らなかったが、踏み潰されたことでコース上には破片が散乱し、セッションは一時赤旗中断となった。
メルセデスはこの件について、次のように説明した。チームはFP3で大きなダメージを負ったアントネッリのマシンを修復するため、チームスタッフの作業の分担を変更する必要があった。冷却ファンの取り付け、取り外しを担当するスタッフは、マシンがガレージから出る際に別の作業に追われていたため、冷却ファンを取り外すのを忘れてしまったということだ。
チームもアントネッリも、冷却ファンが取り付けられたままだったことに気がついていなかったという。スチュワードは、アントネッリが冷却ファンを取り付けたままガレージを離れたのは安全ではない状態だったと判断し、チームに罰金を科すことを決めた。

またBWTアルピーヌF1チームも5000ユーロ(約91万6870円)の罰金を科された。国際映像などでは、予選中にピエール・ガスリーがガレージを出る際に、左のフロントタイヤのアセンブリーの一部が外れてファストレーンを転がっていく様子が映し出された。
ヒアリングに参加したアルピーヌの代表者はこれを認めて謝罪した。また原因については、メカニックが部品を正しく固定しなかったことだと説明。さらに、すべての部品が時間通りにメルボルンに到着しなかったため、チームは物流上の課題に直面し、通常の準備手順を完全に実施することができなかったということだ。スチュワードは物流上の課題があったことを認識しているのの、マシンを安全な状態でガレージから出す責任はチームにあるとして罰金の裁定を下した。