2026.02.13

フェルスタッペン、エネルギー管理に左右される新世代F1を痛烈批判「不自然な走りを強いられ、楽しくない」


2026年F1プレシーズンテスト(第1回バーレーン) マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
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 レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、2026年に導入された新たなF1テクニカルレギュレーションに対して、非常に厳しい評価を下した。新規則下では、速く走るためには不自然なドライビングが必要だとして、新世代F1マシンは「ステロイドを打ったフォーミュラEのようだ」と表現した。

 新レギュレーションに従って導入される新しいパワーユニット(PU)は、エネルギー不足に陥りやすく、最適なラップタイムを記録するためには、バッテリーの充電量を十分なレベルに保ち、エネルギーを戦略的に使用する必要がある。その結果、通常とは異なるドライビングが求められることになるわけだ。

 2月12日、F1テストが行われているバーレーンで、長時間にわたるメディアブリーフィングにおいて、フェルスタッペンは、率直な意見を述べ、F1とFIAをはじめとするすべての関係者に自分の主張を明確に伝えたいという意思を示した。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2026年F1プレシーズンテスト(第1回バーレーン) マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

 4度のワールドチャンピオンであるフェルスタッペンは、2026年F1マシンを速く走らせるためにやらなければならないことを嫌っており、「これでは確実にF1を長く続けることはできない」と何度も繰り返した。

「すでに勝利も成し遂げるべきことも達成した以上、必ずしも続ける必要はない。他にも楽しいことはたくさんあるから、僕は間違いなくそっちに取り組むだろう。今年中かもしれないし、今後数年のうちかもしれない」

「ルールを作ったのは僕ではない。僕が作っていないものについて僕に腹を立てないでほしい。もちろん、このコメントを快く思わない人もいるだろう。でもそんなことは全く気にしない」

 これは単なる遠回しな引退示唆をはるかに超える発言に思える。

 フェルスタッペンは以前からF1の現在の方向性に警鐘を鳴らしてきた。新世代F1マシンは運転するのがひどく不快なものになるだろうと繰り返し述べ、ドライビングが楽しめなければグランプリレースから去ると明言していた。そして、実際にコース上で2026年型マシンのテストをする機会を得た彼は、「起こると分かっていなかったことは何もなかった。シミュレーターで練習していたし、実際もほぼ同じ感触だったので、ショッキングなことは何もなかった」と感想を述べた。

 この日、メルセデスのジョージ・ラッセルが、「コーナーを最速で抜けることが必ずしも最善ではない。コーナーで0.2秒稼いでも、ストレートで0.3秒失うことがある」と語っていた。フェルスタッペンは、ラッセルの発言に「おおむね同意する」と述べた。

「そしてそれは全く理にかなっていないよね。特定のサーキットの特定のコーナーでは、ストレートのためにより多くのエネルギーを蓄えるために、少し遅く通過する方が良い場合がある。申し訳ないが、それはフォーミュラEでやるべきことだ」

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2026年F1プレシーズンテスト(第1回バーレーン) マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

 フェルスタッペンは、これらのマシンを好まない理由についてさらに詳細を語ることに躊躇しなかった。

「例えば予選へのアプローチの仕方がまったく自然ではない。F1は、可能な限り速く、限界まで攻めることを体現するものであるべきだ。最高で最速のドライバーが頂点に立つべきなんだ。エネルギー回収の方法などが、これほどまでに重要であってはならない」

「複雑かどうかは関係ない。自分が対処できることは分かっている。問題はそこではない。ただ単に運転していて楽しくないんだ」

 レギュレーションを制定した側に対して批判の矢を放ちながら、フェルスタッペンは「おそらく彼らはこれがどれほど悪いものになるか、完全には理解していなかったのだと思う」と述べ、「このサーキットではまだ何とかなるが、メルボルンに行けば、ストレートでどれだけ減速しなければならないかがはっきり分かるだろう」と警告した。

 バッテリーマネジメントの観点で最も難しいサーキットはどこかと問われると、フェルスタッペンは即座にオーストラリアGPの開催地アルバートパーク・サーキットを挙げ、モンツァと並んで新型マシンでは楽しく走れないトラックだと指摘した。

「例えばメルボルンやモンツァだ」とフェルスタッペン。

「メキシコは空気が薄く、ヘビーブレーキングがあるから違う。ただ、あそこにも長いストレートがあるけどね。スパもひどいだろう。かなり多くのサーキットが当てはまる。長いストレートのあるラスベガスもそうかもしれない。エネルギーが尽きて、ストレートの途中で減速しなければならなくなるかもしれない」

「今は笑って話しているが、本当に理にかなっていない。多少は改善するだろうけど、根本的な問題は残る。それにあまり楽しいものでもない。年月とともにいくらか良くはなるだろうが、どうなるか見てみよう」

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2026年F1プレシーズンテスト(第1回バーレーン) マックス・フェルスタッペン(レッドブル)


(GrandPrix.com)

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