新世代F1マシンのドライビングを「楽しんでいる」とアントネッリ。速度は落ちるも、より機敏になった点を評価
バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われた2026年シーズンの第1回プレシーズンテストにおいて、メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チームは予想通りの優位性を発揮した。メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは、チームメイトのジョージ・ラッセルが最終日の午前のセッションでマークした最速タイムを上回り、総合トップタイムを記録した。
しかし、アントネッリは自身の結果に完全に満足しているわけではなかった。いくつか信頼性の問題が発生したせいで走行時間を大幅に失い、テスト2日目はラップタイムを計測することができなかった。
アントネッリは1回目のテストでは合計94周しか走ることができなかったが、一方でフェラーリではシャルル・ルクレールが219周を走行した。そのためアントネッリは、「僕にとって少し難しいテストだった」とテスト終了後に述べた。
「初日はプッシュラップを15周しか走らず、2日目はまったく走れなかったので、本格的にマシンに乗ったのは(テスト3日目が)初めてだった。だから少し難しかったけど、特に新しいレギュレーションではこういうことは起こるし、シーズン後半に入ってからよりも今起こる方がいい」
「チームはすでに問題を調査していて、来週(の2回目のテスト)に向けてマシンを強化するために、トラブルに関するアップデートを行う予定だ」
「今日はいい1日だった。最大限のラップを走ることができたし、マシンは1日中順調に機能していたと思う」

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)やルイス・ハミルトン(フェラーリ)、そして彼らほどではないがフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、新しいマシンは速く走るためにドライバーに不自然な戦略を強いていると主張した。そんななかアントネッリは、新しい規則に対しより寛容な姿勢を見せた。
「どのチームもギア比を変えたと思う。というのもMGU-Hがなくなったからで、何とかしてターボを回し続けることが必要だ。エンジンを高回転に保つのは、ターボラグを避けるための手段だ。僕たちはそれを認識していたので、ダウンシフトやアップシフトに力を入れてきた。なぜなら、ショートギアを使うのは昨年と比べてかなり大きな変化だし、マシンバランスも大きく変わってしまうからだ」
「僕たちはこのことに真剣に取り組んできた。もちろん、よりよいものにするためにまだ微調整が必??要だけど、出発点としてはいい状態にあると思っている」

こうした方法でのドライビングを楽しんでいるかと問われると、アントネッリは「(これまでとは)大きく違う」と認めつつも、「かなり楽しんでいる」と明かした。
「昨年よりもダウンフォースが減り、コーナー出口でのパワーが大幅に増加したことは、このようなコースでのロングランは非常に難しくなる。スティントの終盤になるとトラクションが非常にトリッキーになるからね」
また新型マシンの気に入っている点については、「マシンは軽くなり、少し短くなったので、より機敏になった」とアントネッリは説明した。
「低速コーナーでは、マシンがより機敏になったことを実感できるので、実際にフィーリングはかなりいい。またターン6とターン7では、マシンは昨年よりもかなり速くなっている」
「全体的にスピードは少し落ちたけれど、マシンの運転はとてもいいものだ」
最後に、アントネッリは2回目のテストで達成したいことについて次のように語った。
「シングルラップに取り組みたい。今週はまともなショートランができなかったからね。あらゆるシナリオを試すつもりだ。メルボルン(での開幕戦)が間近に迫っているから、準備を整えることが重要だ」
