フェラーリが斬新なリヤウイングをテスト。アストンマーティンに再びトラブル、最速はメルセデス/F1バーレーンテスト2日目
F1バーレーンテスト2回目の2日目、全11チームの16人のドライバーが走行した。6チームが一日を通してひとりのドライバーを起用、5チームがランチタイムにドライバー交代を行い、レースドライバーふたりを走らせた。この日、トップタイムをマークしたのは、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリだった。
バーレーンでのテストは、現地10時から14時(日本時間16時から20時)、ランチタイムをはさんで15時から19時(日本時間21時から25時)に行われている。今週の3日間のテストでは5種類すべてのドライタイヤを使用することができ、各チームは24セットを選択することが認められた。また、前週に最大9周までしか使用していないセットについては、持ち越して使用することも許可された。
2月19日のテストで、マクラーレン、メルセデス、ハース、アウディ、キャデラックはドライバーふたりでテストを行い、レッドブルはマックス・フェルスタッペン、フェラーリはルイス・ハミルトン、ウイリアムズはアレクサンダー・アルボン、レーシングブルズはリアム・ローソン、アストンマーティンはフェルナンド・アロンソ、アルピーヌはフランコ・コラピントをそれぞれ終日走らせた。
トップタイムを記録したのは午後に登場したメルセデスのアントネッリで、彼の1分32秒803は、ここまでのプレシーズンテスト通しての最速タイム。2番手はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3番手はフェルスタッペンだった。フェルスタッペンは、この日最多の139周を走り込んだ。

この日もいくつかのチームがトラブルにより走行時間を失った。アストンマーティンのアロンソは、午後のセッションの序盤約1時間を終えたところで、コース上でマシンを止めた。マシンはピットに戻されたが、アロンソは最後までコースに復帰することはできなかった。アストンマーティンは、パワーユニット関連の問題が検知されたため、予防措置としてマシンを停止させたと説明している。

午前セッションではハミルトンがわずか5周しかできなかった。チームはガレージ内で作業を続けた後、午前最後のスタート練習にハミルトンを送り出し、午後にはある程度の周回を重ねることができた。
一方、フェラーリは独創的なリヤウイングを試し、話題をさらった。この新しいアクティブエアロ・コンセプトは、ストレートモードではフラップが回転し、完全に上下逆さまになり、コーナーモードでは逆方向に回転して通常位置に戻るという、他チームとは全く異なるシステムだった。

テスト初日に続き、午前、午後のセッションともに、走行後に新たなスタート手順のテストが実施された。翌金曜日はプレシーズンテスト最後の走行日となる。

午前にジョージ・ラッセル、午後にアンドレア・キミ・アントネッリが走行、アントネッリが1分32秒803でここまでのプレシーズンテスト5日間総合の最速タイムを記録した。ラッセルは午前セッションで最多の77周を走行、アントネッリもほぼ同等の距離を走り、メルセデスはトラブルフリーで過ごし、先週のテストで失った走行時間を取り戻しつつある。
●アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)1番手:1分32秒803(C3タイヤ)/79周(午後)
●ジョージ・ラッセル(メルセデス)8番手:1分34秒111(C3タイヤ)/77周(午前)

ノリスが午前、ピアストリが午後を担当。水曜日のピアストリに続き、ノリスは今週初めてC4タイヤを体験。「タイヤ、バランス、そしてマシンの長所と短所について、理解が深まっている。タイヤの観点から言えば、同じタイヤセットをロングランとショートランの両方で走らせて、そのパフォーマンスを確認できたことは、学習に役立った」とノリスは述べている。
●オスカー・ピアストリ(マクラーレン)2番手:1分32秒861(C3タイヤ)/86周(午後)
●ランド・ノリス(マクラーレン)5番手:1分33秒453(C4タイヤ)/72周(午前)

マックス・フェルスタッペンが終日走行、この日最多となる139周を走破した。「セットアップにいくつか修正を加えたことで、良い方向性が得られた」とフェルスタッペンはポジティブなコメントを残している。
●マックス・フェルスタッペン(レッドブル)3番手:1分33秒162(C3タイヤ)/139周(終日/午後タイム)

ルイス・ハミルトンが終日担当し、自身にとって開幕前最後のテストを行った。しかし、前日に続き、フェラーリにトラブルが発生。午前中は5周しか走行できずに終わった。午前セッション終盤に実施された全体のスタート練習でハミルトンはコースに復帰、午後はそれなりの周回数を積み重ねて、合計78周を走ることができたものの、「完璧な一日とは言えず、計画していたすべてをこなすことはできなかった」とハミルトンは述べている。
この日、フェラーリは独創的なリヤウイングをテスト。2026年の新システム“アクティブエアロ”では、可変式のフロントウイングとリヤウイングによって、コーナーモードとストレートモードの切り替えを行い、ダウンフォースレベルを変更する。フェラーリが試したリヤウイングは、ストレートモードではフラップが回転し、完全に上下逆さまになり、コーナーモードでは逆方向に回転して通常位置に戻るという斬新なシステム。フェラーリは今回、このシステムをテスト目的で使用しており、グランプリで採用するかどうかは不明。
●ルイス・ハミルトン(フェラーリ)4番手:1分33秒408(C3タイヤ)/78周(終日/午後タイム)

フランコ・コラピントが終日走行、順調に120周を走った。この日が開幕前最後の走行となったコラピントは、「とても忙しい一日だったが、120周を走り切り、プレシーズンテストをポジティブな形で締めくくることができて満足している」と述べている。
●フランコ・コラピント(アルピーヌ)6番手:1分33秒818(C5タイヤ)/120周(終日/午後タイム)
午前に走ったガブリエル・ボルトレートが全体の12番手、午後のニコ・ヒュルケンベルグは7番手だった。ボルトレートは29周にとどまったが、ヒュルケンベルグが73周を走り、走行距離を伸ばすことに成功している。
●ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)7番手:1分33秒987(C4タイヤ)/73周(午後)
●ガブリエル・ボルトレート(アウディ)12番手:1分35秒263(C3タイヤ)/29周(午前)
午前にはオリバー・ベアマン、午後にはエステバン・オコンが走行。ベアマンは「走り始めて以来抱えていた問題を修正することができてうれしい」、オコンは「テスト初期から直面していたバランスの問題に取り組み、良い解決法を見つけた」と、それぞれポジティブな感想を述べている。
●エステバン・オコン(ハース)9番手:1分34秒201(C4タイヤ)/58周(午後)
●オリバー・ベアマン(ハース)13番手:1分35秒279(C3タイヤ)/69周(午前)
終日リアム・ローソンが担当、午前セッションでは27周しか走れなかったローソンだが、午後に周回を重ね、合計106周を走行している。
●リアム・ローソン(レーシングブルズ)10番手:1分34秒532(C4タイヤ)/106周(終日/午後タイム)
アレクサンダー・アルボンが終日担当し、117周を走り、開幕前の自身の走行を締めくくった。
●アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)11番手:1分34秒555(C5タイヤ)/117周(終日/午後タイム)
午前にバルテリ・ボッタス、午後にセルジオ・ペレスが走行。午後のセッション終盤にはペレスがC5タイヤを試し、全体の14番手となった。
●セルジオ・ペレス(キャデラック)14番手:1分35秒369(C5タイヤ)/50周(午後)
●バルテリ・ボッタス(キャデラック)16番手:1分40秒193(C1タイヤ)/58周(午前)
フェルナンド・アロンソが終日担当、開幕前最後の走行を行った。前日はパワーユニット関連のトラブルで28周にとどまったアロンソは、この日、午前中に40周を走行。午後のセッションではレースシミュレーションに取り掛かったようだが、セッション開始から約1時間のところで、コース上にマシンを止めた。アストンマーティンは、「ホンダがパワーユニット関連の問題を検知したため、予防措置としてチームはマシンを停止させ、午後のセッションは早期終了となった」と説明している。
●フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)15番手:1分37秒472(C3タイヤ)/68周(終日/午前タイム)