2026.02.19

F1新パワーユニットの影響を考慮し、スタート手順変更か。FIAがバーレーンで緊急テストを実施


2026年F1プレシーズンテスト(第2回バーレーン) 初日に行われたスタート練習
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 FIAは、先週のF1バーレーンテスト後に一部のドライバーやチーム代表から提起された懸念に迅速に対応し、スタート手順に関するテストを実施した。2026年のF1には新しいパワーユニット(PU)が導入された影響で、発進がスムーズにいかず、事故が起きる可能性が指摘されている。

 MGU-H(熱エネルギー回生システム)が廃止されたことで、スタート時にターボを適切な状態にするために昨年とは異なる手順が必要とされる。その結果、スムーズに発進できない場合があり、先週のテストでは、スタート練習中にグリッド上やピット出口でエンストするマシンがいくつか見られた。また今週のテスト初日でも、数名のドライバーがピットからの発進でクリーンなスタートを切ることができなかった。

 バーレーンテスト2回目がスタートした2月18日、F1コミッション会合が行われ、FIAはチーム代表らと状況について話し合った後、テストの走行終了時刻を10分前倒しし、スタート手順に関するテストを実施することを決めた。

2026年F1プレシーズンテスト(第2回バーレーン)
2026年F1プレシーズンテスト(第2回バーレーン) 初日に行われたスタート練習

 初日テストは、その時点で走行していなかったランス・ストロール(アストンマーティン)を除く10チーム10台のマシンによって行われた。

 手順は以下のとおりだ。まず赤旗が提示され、全車がピットレーンに戻ってファストレーンに整列。それからピット出口が開放され、各車は再びグリッドへ向かった。その後、追加のフォーメイションラップを1周行い、各車がグリッド上の所定位置に戻ると、ガントリーに新たに設けられた“5秒前”の青いプレスタート警告灯が点灯し、その後、通常のスタートライト手順が実施された。

 最前列のマクラーレンのオスカー・ピアストリは出遅れ気味だったが、後方のキャデラックのバルテリ・ボッタスはロケットスタートを切るなど、各車のグリッド離脱速度はかなりまちまちだったものの、特にインシデントは発生しなかった。

 ボッタスは、スタートに関し、従来の手順を維持しても危険はないと断言した。

「以前より危険だとは思わない。主な違いは、グリッド上でより長い時間、高い回転数を維持していなければならないことだ。その点については解決策を見つけなければならない」

「唯一気になるのは、レーススタートでグリッド後方にいる場合だ。回転数を上げ始めた時点で既にスタートライトが点灯し始めている。するとライトが消える前にターボを十分に回す時間がない。それは明らかに後方のドライバーに限った問題だけどね」

2026年F1プレシーズンテスト(第2回バーレーン)
2026年F1プレシーズンテスト(第2回バーレーン) 初日に行われたスタート練習

 フェラーリのルイス・ハミルトンは、まだ本格的なスタートシミュレーションを行っていないとしつつも、「決して危険ではない。そのようなイメージは取り除くべきだと思う。単にこれまでとは手順が異なり、長くなっただけだ」と語った。

「ターボが十分に回っていなくても発進自体は可能だ。でもアンチストールが作動する可能性があり、それが一部の人々を不安にさせているのかもしれない。でも危険だとは思わないよ」

 マックス・フェルスタッペンは「不安を感じるならピットレーンからスタートすればいい。どうせターン4までに最後尾集団に追いつけるから問題ない」と冗談を言った。

 しかしFIAは油断していない。水曜日に試した新方式のバリエーションについて、テスト残りの2日間でさらなる検証を行う予定であり、その結果を踏まえてオーストラリアGP以降の新たなレーススタート手順が最終決定される見通しだ。



(GrandPrix.com)

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