2022.08.22

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多数のスポンサーと提携したアルファロメオ。その商業的成功のワケ


(c)XPB Images
 現在F1記者の間では、互いに「今日は何かおかしいに違いない。まだアルファロメオの新スポンサーやパートナー発表のプレスリリースが届いていないんだ」と話し合うのがお約束のギャグになっている。これは、シーズン開幕以来、新たなパートナーを引き寄せているアルファロメオの素晴らしい能力に敬意を表しているのだ。この記事が読まれる頃にはその数はさらに増えていることに注意してほしいのだが、最新の数字では、今年に入ってからザウバー・アルファロメオと提携した企業は32社で、商業パートナーの合計は45社となっている。そして毎回プレスリリースの最後には非常に長いリストとロゴが並ぶのだ。

 チーム代表のフレデリック・バスールが語ったように、史上初の中国人F1ドライバー周冠宇が加わったことが、スポンサーやパートナーを引きつける役に立ったことは間違いないが、バスールはその関係は人々が考えるほど直接的なものではないと説明している。
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「周効果があることは確かで、我々は周がいることで新たなスポンサーを引きつけることができている。リストを見ていくと、中国のスポンサーはたった2社しかいないのが分かる」とバスールは、乳製品メーカーのAMX社と、香港のAIソフトウェア企業であるセンスタイム社について言及した。

「我々が引き寄せているのは、市場として中国をターゲットにしている多くの欧米企業だ。彼らは周のイメージを活用して、彼の母国での認知度を上げようとしている。だから要因はひとつではなく、複合的だ」

 アルファロメオの商業的成功に大きく貢献したひとつの国はアメリカだとバスールは語った。「この効果の主な理由は、F1があらゆるところで盛り上がっていることで、すべての人々とチームにとって影響が大きくなっている。他の多くのチームと同様に、我々にも相応な数のアメリカの新スポンサーがついている」

 これはまさにNetflix効果だ。同社が制作した『Drive to Survive(邦題:栄光のグランプリ)』シーズンはアメリカで成功を収め、新たなファンの波をF1に呼び込んだ。バスールは次のように説明している。

「昨年我々は2年ぶりにオースティンへ行ったが、突如としてドライバーとチーム代表、トップエンジニアの誰もが、街角で気づかれるようになった。2019年までは、街へ食事に出かけても誰も我々のことを知らなかった。だが2021年に人々は我々のほとんどを認識していた。もちろんキミ(・ライコネン)はアメリカでも有名だったが、他のドライバーたちも挨拶をされたり、自撮りやサインをせがまれたりしていた。明らかにF1はアメリカに浸透している。これは素晴らしいことだ」

 バスールは続けて語った。「今の我々には新世代のファンがいて、F1の成長の大きな助けになっている。だが彼らはイベントに対して異なる姿勢を持っている。彼らは単なる観客ではなく、イベントの一部だと感じたがっている。だからチームは彼らとの交流を活発に行わなければならない。彼らはさらなる洞察やコンテンツを求めている。だからすべてのチームはファンを自分たちのソーシャルメディアに引きつけておくため、独自のビデオを作ったり投稿を行なったりしているのだ。もちろんそうしたことは私やあなたや我々の世代向きではないが、それが若い世代の生き方なので、彼らが望むものを提供しなければならない。そしてその戦略によって、スポンサーを呼び込むことが簡単になる」

 このサクセスストーリーのなかで驚くべきことは、アルファロメオは今年5月にヤン・ルフォーと訣別して以来、4カ月間コマーシャルディレクター不在のまま運営していることだ。マネージングディレクターのアレッサンドロ・アルニ・ブラビが考案した新戦略は、特にファクトリーとコマーシャル部門に重点を置いて会社の運営を彼自身に集約するというものだった。彼が出してきた結果を見れば、誰もその戦略を疑問視することはできないだろう。

(Grandprix.com/Translation: AKARAG)

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