2022.09.07

【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:コルトン・ハータへのスーパーライセンス要求にライバルが抵抗「例外を認めるとルールは意味を失う」


(c)XPB Images
 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 レッドブルは2023年のF1シートに向け現在インディカーに参戦しているコルトン・ハータにF1スーパーライセンスを付与するようFIAに要請しているが、他のチームから強い抵抗を受けている。レッドブルは、ハータのケースが例外的に扱われるべきであり、数年前に義務付けられた40ポイントのスーパーライセンスを取得することなくグランプリレースに参戦させるべきだと主張しているのだ。

 新型コロナウイルスの大流行のさなかでも、ハータがさらにポイントを獲得する可能性を失っていなかったのは明らかだ。ハータのインディカーのプログラムは多忙なものだったので、他のカテゴリーでレースをすることはできなかった。したがってF1ライセンスのためにさらにポイントを獲得することはできなかっただろう。
■regist■
 フレデリック・バスール(アルファロメオF1代表)、オットマー・サフナウアー(アルピーヌF1代表)、ギュンター・シュタイナー(ハースF1代表)といった面々が、他のすべてのドライバーに要求されていることをハータについては免除する理由が見当たらないと考えているのはそれが理由だ。

 バスールは次のように主張している。「このケースでは、F1に母国で有名なアメリカ人ドライバーがいるのがよいという商業的な理由があるのだろうが、そうした理由で例外を認めるとこのルールの存在は意味を失うし、スーパーライセンスのポイントシステムの存在理由がなくなってしまう」

 FIAはレッドブルの要求を検討することに同意している。レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコは、アルピーヌにガスリーが移籍した場合、アルファタウリで空いたシートをハータに与えたいと考えている。しかし、F1のCEOであるステファノ・ドメニカリは姿勢を変え、チーム代表全員に対してF1はこのような決定は支持しないだろうと伝えたのだ。これはマルコにとっては予想外のことで、彼はガスリーの後任探しに他を当たらなければならないかもしれない。

フェラーリ、若手の活躍にジレンマ
(c)■news_photo_text■XPB Images
 フェラーリはミック・シューマッハーをフェラーリ・ドライバーアカデミー(FDA)から失うことが確実視されているが、シャルル・ルクレールとカルロス・サインツとは2024年末までの契約を確保しているので、急いで後任候補を探すことにそれほど関心はないようだ。

 フェラーリのテストドライバーであるロバート・シュワルツマンは今も2回のFP1走行を待っているところだが、来年にF1のシートを獲得できるチャンスはない。FDA上層部は、プレマといつものような取引を行い、若手のうち1名を彼らのF2チームに加入させることで合意した。

 シート候補にFDAが推薦したのはアーサー・ルクレールだったが、FIA F3で評判のルーキーであるオリバー・ベアマンはFDAで最も才能ある若手ドライバーである可能性を示してきた。そのためFDAプログラムを統括するマルコ・マタッサは、ジレンマに陥っている。

 F2でまだ空いているかもしれない2023年のシートを見つけてベアマンにあてがうか、それとも彼をF3にもう1年留めて華々しくタイトルを獲得させることを期待するかだ。F2での最高のシートはすでにライバルたちに押さえられているので、ベアマンを小規模チームに入れ、2024年の初めにプレマに加入させるというのが代替案となるかもしれない。

日程に青ざめるベルギーGPのプロモーター
(c)■news_photo_text■XPB Images
 ベルギーGP主催者は、F1が来年のカレンダーでベルギーGPを7月23日に設定したことに非常に落胆しており、他の枠にレースを移すよう今もステファノ・ドメニカリの説得を続けている。しかし彼らの交渉の立場は非常に弱いものだ。

 契約の有効期間は来シーズンまでであり、ベルギーGPはF1の開催枠を保持するために、他のヨーロッパのレースと交代制で開催されるようになる可能性が高いのだ。伝統的なスパ・フランコルシャン24時間レースは7月30日に予定されていることから、スパのプロモーターらはドメニカリに対し、24時間レースのためにサーキットの準備をするには1週間以上の時間が必要であること、そしてレース後にF1のスタッフ全員が月曜午後までにサーキットから引き上げるのを待ってから、24時間レースのための膨大なロジスティクス業務を行うことは不可能だと説明している。

 その上、F1が選んだ枠は毎年この地域で行われる最大のフェスティバルと重なるため、ベルギーGPのプロモーターたちは、カレンダーの他の枠を確保しようと必死だ。他の枠なら、たとえ出場者と観客にとって天候が芳しくない時期でもいいのだ。

(Translation: AKARAG)

最新ニュース一覧

2022-12-31更新
2022-12-30更新
2022-12-29更新

最新PHOTO一覧






|TOP|NEWS|