2026.04.06

【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:外部サプライヤーに依存しているキャデラックF1、パーツの品質管理に苦戦


(c)XPB Images
 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に追跡。ここでは、そんな報告書を一部公開する。
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 F1の最新チームは、ゼロからグランプリチームを立ち上げることがいかに困難であるかを、身をもって学んでいる最中だ。

 過去2戦でもこの問題についてほのめかしていたバルテリ・ボッタスは、日本GPの終わりに「マシンに組み込むパーツは、ちょっとした宝くじみたいなものなんだ」と述べ、さらに「意図した通りに機能するパーツもあれば、まったく機能しないものもある。自分たちが何を手にするのか、我々には決して分からないんだ」と説明した。

 これは、アメリカのチームがまだ独自の製造体制を整えられておらず、マシンの組み立てをほぼ完全に外部サプライヤーに依存していることの直接的な結果である。
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 インディアナ州フィッシャーに建設中の新ファクトリーは、夏の終わりまでに完成する予定でスケジュール通りに進んでおり、すでに完成している一部のエリアでは機械が稼働し、パーツの製造が始まっている。また、シルバーストンの施設にも小規模な製造部門が設けられる予定だ。これは、レースチーム向けに小さなパーツを迅速に製造し、破損したパーツをわざわざアメリカまで送り返すことなく修理できるようにすることを目的としている。

 しかし、現時点でのキャデラックは、チームが設計したパーツを製造する無数の中小サプライヤーに依存している状態だ。問題は、それらのサプライヤーが、すべてのF1チームが所有しているような品質管理設備を持っていないことにある。それが、2台のマシンの性能が均等に揃うことがほとんどない理由であり、ボッタスやセルジオ・ペレスを何度も苛立たせている原因なのだ。

■レース後半を“公開テスト”に変えたアルボンとウイリアムズ
(c)XPB Images

 アレクサンダー・アルボンとウイリアムズは、日本GPの終盤数周をミニ・テストセッションへと変貌させた。このタイ人ドライバーは5周連続でピットインを繰り返し、さまざまなセットアップを試して将来に向けた貴重なデータを収集したのだ。

 アルボンは週末を通してマシンのバランスに不満を抱いており、ストレートでタイムを失いすぎているとこぼしていた。チームメイトのフランコ・コラピントから3秒以上遅れた17番手を単独で走り、ポイント獲得の望みもない状況だったため、チームは新しいソリューションを試すという選択をしたのだ。

 アルボンは「少しばかりテストセッションのような形になった。フロントウイングについていくつかテストしたいことがあったし、この5週間のインターバルの間にマシンの状態をある程度マッピングしたかったんだ。そうすれば、マシンをもう少し理解し、データを見直すことができるからね」と説明している。

 実際、日本でのレース全体がアルボンにとってはテストのようなものだった。彼は「実は、かなり良いテスト計画が用意されていたんだ。ミーティングでは基本的に『この状態で10周、この状態で5周、こうして5周、これで5周、そしてこうして10周走る』といった具合に話し合っていたが、それでも結局は同じ問題が起きていた」と明かした。

 さらに彼は「レースのいくつかの部分ではうまく機能していて、集団についていくことができたと思う。でも、僕のレースペースを見れば、遅れをとっているのが分かるはずだ。そこが僕の抱えていた問題のポイントだった。だからあの時点では、正直なところレース中には解決できないだろうと考え、いっそのことテストセッションにしてしまおうと思ったんだ」と付け加え、苦しいレース後半を開発テストに割り切った理由を語った。

■中東情勢の影響はレース中止だけにとどまらず。航空燃料不足の懸念も
(c)XPB Images

 鈴鹿のパドックでも、中東での戦争は依然として話題の中心だった。多くの人々が、バーレーンGPとサウジアラビアGPの中止を嘆いていた。なぜなら、カレンダーに生じたこの空白期間は、F1の戦略にとっても、今年ここまで好調な走りを見せているチームにとってもプラスにはならないからだ。

 一方で、この5週間の休みができたことに公然と安堵する者たちもいた。チームが態勢を立て直し、問題の解決策を見つけるための時間を必要としているためか、あるいは、バーレーンテストから働いているスタッフにとっては、7週間も遠征を続けた後の休息が純粋に必要だったからだろう。

 もし戦争がさらに数カ月長引き、この地域への渡航が安全ではなくなった場合に備え、F1はカタールGPとアブダビGPの代替案を検討している。しかし、このスポーツにとって、もうひとつの潜在的な障害が浮上してきた。

 中東からの原油輸送問題により、世界的に航空燃料が不足しているのだ。いくつかの航空会社はすでに、より収益性の高い路線の燃料を確保するため、フライトの削減を始めている。

 したがって、もし状況が改善しなければ、5月初旬にシーズンが再開される際に、多くのF1スタッフのフライトがキャンセルされるリスクがある。そのため、F1、FIA、そして各チームは、スタッフの代替移動プランを立てる必要が生じた場合に備え、5月と6月に向けた緊急時対応計画(コンティンジェンシープラン)の策定にすでに取り掛かっている。

(autosport web)

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