トルコGP、ポルトガルに続き2027年F1カレンダーに復帰か。ドメニカリが契約締結を示唆
F1カレンダーへの復帰を目指す入札においてポルトガルに先を越されたトルコだが、現在はイスタンブール・パーク・サーキットが長期にわたり世界選手権に復帰するための契約を締結する見通しとなった。
F1のCEO(最高経営責任者)であるステファノ・ドメニカリが、スパ・フランコルシャン(ベルギー)とバルセロナ(スペイン)がグランプリの隔年開催“ローテーション”を開始する2027年と翌28年のカレンダーに生じる穴を埋めるための一時的な解決策を必要としていた際、ポルトガルがF1にとって有益な契約を提示しその座を獲得した。
ポルティマオのトラックの状態が、近代的なグランプリを開催するために必要なすべての施設とインフラを備えていたことが迅速な契約締結を後押ししたと考えられている。
一方、トルコがF1を呼び戻すには恒久的なホスピタリティ施設を建設する必要がある。今後、イスタンブール・パークはF1にとって“フライアウェイ”として扱われるため、すべての機材は空輸される。つまり、チームは自前のモーターホームを持ち込まなくなるためだ。
このロジスティクス面における新たな定義により、トルコGPが復帰するとなればレースはヨーロッパ・シーズンの終了後、9月の最終週末にアゼルバイジャンGPと連戦で開催される可能性が高いだろう。バクーの市街地レースは2030年までの開催が確定しており、両都市間は飛行機でわずか3時間の距離にあるため、ロジスティクスの観点から2週連続で開催することは合理的と言える。
先週行われたバーレーンでのテスト中、ドメニカリはトルコGPの復帰が確定しているわけではないと認めつつ、「今後の動向に注目していてほしい」と述べた。これは、契約の最終的な詳細が議論されているためであると理解されている。
トルコのプロモーターは、F1カレンダーに定着する長期契約を目指しているが、F1側は現在、カレンダーに最大30の開催地を収容するために複数のローテーション制度へと移行しつつある。そのうち20の開催地は2年ごとにレースを開催し、残りの14会場が世界選手権での恒久的な地位を維持するというものである。
ドメニカリはその戦略をほのめかし、「将来的な他の交代枠の可能性を維持するために、今後も年間24のグランプリを維持するが、その数字を堅持したいと考えている」と述べた。
純粋なF1ファンにとっての朗報のひとつは、F1マシンは恒久的なサーキットでレースをするために設計・製造されているため、ストリートサーキットの過剰供給がF1ブランドの価値を下げることをドメニカリが理解したように見えることだ。
モナコは唯一無二の挑戦であり続け、シンガポールとバクーもスポーツ界で独自の地位を築いている一方、ドライバーやチームにはこれ以上の市街地レースを求める声はほとんどない。ジェッダ(サウジアラビア)やマイアミ(アメリカ)、そして現在のマドリード(スペイン)のような半恒久的なコースでさえ、誰もが好みというわけではないのだ。
ドメニカリは、「市街地レースが多すぎると言っていた人々に対して、今後予定されている新しいものは市街地レースではなく恒久的なトラックであると言える」と断言した。この発言は、近い将来にバンコク(タイ)がグランプリを開催する可能性を閉ざすものと思われる。また、名高い鈴鹿サーキットから日本GPを奪おうとする大阪の希望にも打撃を与えるだろう。
ドメニカリはまた、「いくつかの契約が終了に近づいており、カレンダーに重要な変更を加えるチャンスを与えてくれている」と付け加えたが、それは2029年末より前には起こらないだろう。例えば、ザントフォールト(オランダ)での開催は今年が最後になるわけではなく、バルセロナは2028年からスパ・フランコルシャンとのローテーションで2年ごとに2032年までF1を開催する。
一方、ポルトガルの契約は2028年末までの2年間のみ有効であり、ラスベガスの契約も来年末に期限を迎え、更新は保証されていない。シンガポールとメキシコは2028年末までの契約を結んでいるが、シンガポール政府はプロモーター手数料の増額を難色を示している。初開催から20年を経てイベントが自国のイメージに与える重要性が薄れていると見ているためだ。日本は2029年に契約が切れる唯一の開催国となっている。