2026.02.23

【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:メルセデスF1代表、“100%持続可能な燃料に苦戦”との報道にイラ立ち


(c)XPB Images
 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に追跡。ここでは、そんな報告書を一部公開する。
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 トト・ウォルフは、メルセデスの燃料パートナーであるペトロナスが、オーストラリアGPに間に合うよう最初の100%持続可能燃料のロットをホモロゲーション(認証)できず苦戦している、という報道に対して激しく反応し、「完全なでたらめだ」と切り捨てた。さらに、メルセデスのパワーユニットが違法ではないかと疑う別の報道にも苛立ちを露わにした。

 今季は、すべての燃料サプライヤーがグランプリ用に100%持続可能燃料を供給しなければならない最初のシーズンである。ペトロナス、エクソンモービル、BP/カストロールなど各社は製品の微調整を進めており、報道によれば、現時点で認証を完了できていないところもあるものの、オーストラリアGPまでには間に合うと自信を持っているという。
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 困惑気味のウォルフは「これもまた、そういう類いの話だ」とし、「圧縮比の件で、我々は違法だと言われた。だが、そんなのは完全などうでもいい作り話だ。そして今度は“燃料が違法”という次の話が出てくる」とコメント。明らかに不機嫌な様子で「どこから出てくるのか分からないのに、また回り始める」と続けた。

 その後、彼は少し行き過ぎて「たぶん明日は、“俺がエプスタインのファイルに載っている”とか、そんな話を作り始めるんじゃないか。神のみぞ知る、だよ……」とまで口にしたが、すぐに軌道修正し、「とにかく、またひとつのナンセンスな話だ。だから、コメントすることすらない……」と締めくくった。

■エストリル復帰は選挙のまやかし?
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 エストリル・サーキットが、最後にグランプリを開催してから30年を経て世界選手権へ“衝撃の復帰”を果たす――そんな噂が数か月前にポルトガルの選挙プロセスと結びつけて語られていたのは、ある意味では当然だった。だが、1970年代初頭に民間投資家によって建設されたこのサーキットに関する最新の状況は、まったく明るくない。美しいカスカイス地区にF1を呼び戻すという計画が、単なる夢物語だったのか、あるいは選挙前の完全な作り話だったのか。今回の情報は、そのどちらかを示す追加の証拠になっている。

 メインストレート終端に位置するグランドスタンドBは、旧構造物の劣化を理由に、しばらく前から一般客の立ち入りが禁止されていた。そして今回、ポルトガルが10日間で3度の激しい嵐に見舞われた後、ピット前にあるメインスタンドのグランドスタンドAも閉鎖された。上部の屋根(カバー)が深刻に損傷し、明白な危険を伴う状態になったためだ。

 事態は深刻で、サーキットが2026年に予定している最大のイベント――スーパーバイク世界選手権の1ラウンド(現在は同国のトップライダーであるミゲル・オリベイラが参戦するカテゴリーになっている)――ですら、9月末までに大規模改修を終えられなければ中止の危機にあるという。開催は今から7か月以上先だが、地元市長のピテイラ・ロペスは「施設全体に大規模な投資が必要だ」と認め、「問題は主要2スタンドだけではない。すべてを改善し、更新しなければならない」と説明。さらに「トイレ設備ですら、ゼロから作り直す必要がある」とまで認めた。

 スーパーバイクを開催できないサーキットが、F1グランプリを開催できる可能性はゼロに等しい。つまり、エストリルが近い将来にF1を取り戻すことはない、ということだ。

■スプリント12戦にドライバー反発
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 F1コミッションが、来季の世界選手権でスプリントイベントを12に増やす規則変更を承認する可能性が高いと示唆したことは、ドライバーに歓迎されなかった。グリッドに広がる大勢としては、現在の「年6回」が上限だ、というのが共通認識である。

 フェラーリのシャルル・ルクレールは、この考えを端的に要約した。彼は「正直、スプリント週末は本当に好きだ」と前置きしつつ、「ただ、それでも少数派のレースであるべきだと思う」と続けた。モナコ出身のルクレールはさらに、「将来的にそれが標準の週末フォーマットになる、というのがいつかの計画だとしても、それは正しいとは思わない。少なくとも、私はそういう形は望まない」と強調。最後に「とはいえ、結局は僕は走るし、適応する。でも、年6回がたぶんちょうどいい落としどころだと思う」と結論づけた。

 元チームメイトで現在はウイリアムズに所属するカルロス・サインツは、ドライバー側がスプリント増加に慎重な理由として、「スプリントが、日曜に何が起きるかを見せすぎてしまうことがある」と指摘した。そのうえで「もしスプリントを改善して、日曜に見るものとは少し違う内容にできるなら、スプリントが増えることにも前向きになれる」と語った。

 しかし、サインツは、スプリント週末に伴う負荷の大きさが、増加に反対する最大の理由だとも述べている。「残念ながら、スプリント週末はドライバーの仕事量がかなり増える。金曜にスプリント予選があって一日がより忙しくなり、土曜もさらに忙しくなる」と説明した。

 彼は、運転そのものや技術ブリーフィングについて不満があるわけではないと明確にしたうえで、「メディア対応やPRの量、そうした義務をどう編成するかで、実際の走行に向けて準備する時間も確保できるようにしないといけない」と主張。「ここ数年、その意味でドライバーにとっては極端に要求が厳しい。今どきの全チームのスポンサー数、インタビューの量、マーケティング上のコミットメントの多さは、想像できないレベルだ」と続け、最後に「スプリントの数を増やすなら、トラック外の部分をきちんと微調整する必要がある。それでも、パドックの誰にとっても非常に負担が大きいものになると思う」と締めた。

(autosport web)

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