2025.11.07

【F速プレミアム】
グランプリのうわさ話:フェルスタッペン、2024年に科されたペナルティポイント抹消で終盤のレースも全力


(c)XPB Images
 事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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 マックス・フェルスタッペンは、スーパーライセンスのペナルティポイントが減った状態でブラジルGPに臨む。メキシコGPまで有効だった9点のペナルティポイントが6点に減ったため、世界チャンピオンのペナルティポイント数は、自動的に1レース出場停止になるポイント数の半分になった。

 フェルスタッペンは昨シーズン終盤、マクラーレンの2人組に先行しようと必死に試み、2024年シーズンの終わりに大量のペナルティポイントを科された。メキシコGPの時点で、フェルスタッペンは9点のペナルティポイントを保有しており、自動的に1レース出場停止になるまであと3ポイントという状況だった。
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 メキシコでのレース後、月曜日に2ポイントが抹消された。これは2024年の同じ週末に科されたペナルティポイントだ。さらに1週間後には、昨年のブラジルGPで科されたポイントが無効となる。そのためフェルスタッペンは、タイトル争いのライバルたちに対して積極的に戦える多少の余裕を持って、シーズン最後の4レースに臨むことになる。年末までレースを欠場せざるを得なくなるようなペナルティを恐れる必要がないためだ。

■ブルース・マクラーレンの墓がイタズラ被害
(c)F1i

 今週初め、ブルース・マクラーレンの母国ニュージーランドにある彼の墓が破壊されたが、犯人が与えた物的損害の修復作業はすでに始まっている。この件についてはブルース・マクラーレン・トラストが発表を行ったが、地元コミュニティとモータースポーツ関係者からは広範囲にわたる非難と失望が寄せられている。

 声明は次のように述べている。「大変残念なことに、オークランドのワイクメテ墓地にあるブルース、パティ、ルース、そしてポップの墓が最近破壊行為を受けたことを、フォロワーのみなさんに知らせなければならない」マクラーレン創設者の未亡人、彼の両親、また、彼の妹とその夫も同じ区画に埋葬されている。

 声明は、「墓は金色の塗料が吹き付けられ、おもちゃのクルマが貼り付けられている。なぜこのようなことをするのか、我々は言葉を失っている」と述べ、次のように明かした。

「墓石の損壊を修復するボランティア団体『The Grave Guardians』からとても親切な申し出があり、大変感謝している。この作業中、墓石は覆われていて見ることはできない」

 4度のグランプリウイナーであり、1960年の世界選手権で2位につけたマクラーレンは、1963年に現在も彼の名前を冠するチームを設立した。マクラーレンは、1970年6月2日にブリティッシュ・サーキット・オブ・グッドウッドで行われたCan-Amのマシンのテスト中に発生した事故で亡くなるまでチームを率いていた。

■サインツが体調不良
(c)XPB Images
 ウイリアムズのドライバーであるカルロス・サインツが体調不良のためホテルの部屋に閉じこもっており、木曜日のブラジルGPメディアデーを欠席した。チームは短い声明で、次のように説明した。「残念ながら、カルロスは体調不良のため、本日はコースに来られない。そのため、必須のメディア枠はすべてキャンセルとなる。ご迷惑をおかけすることをお詫びする」

 サインツとウイリアムズにとって朗報なのは、昨年のサウジアラビアGPでジェッダの病院に緊急搬送され、虫垂切除手術を受けたときほど深刻な状況ではないということだ。チームは、サインツがスプリントイベント唯一のフリー走行セッションからトラック走行に参加する準備を整えられると確信している。

 ウイリアムズにはリザーブドライバーがいない上、テストドライバーのルーク・ブラウニングはまだスーパーライセンスを取得できない。そのため、今週末のレースに出場できないほどサインツの体調が悪化した場合は、メルセデスのバルテリ・ボッタスが代わりに出場することになるだろう。これは、2012年にFP1ドライバーとしてウイリアムズでF1デビューを果たし、その後2013年から2016年まで同チームでレースをしていたボッタスにとっては原点回帰となるだろう。

(Translation: AKARAG)

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