タイトル争いで追う立場になったピアストリ「心境は大きくは変わらない」不振の原因の一部はいまだつかめず
マクラーレンのオスカー・ピアストリは、前戦F1メキシコシティGPで、6カ月以上にわたって維持してきたチャンピオンシップ首位の座を失ったが、すぐにでも挽回しようと決意を固めている。一方で、直近のオースティンとメキシコで苦戦した理由については、まだいくつかの疑問が残っていると認めた。
「ここ数回の週末は少し厄介な状況だったが、その理由についてはかなり明確な答えが得られている」とピアストリは、F1サンパウロGPを前にして語った。
「何が起こったのかについて、実際のところそれほど多くの謎があるわけではない。ただ、自分がどのように走る必要があるかという点で、なぜいくつかの違いが生じたのかという疑問はある。それでも、すべては説明可能な範囲のことだ」
マクラーレンがランド・ノリスを優先したいがためにピアストリを妨害しているという考えを持つファンもいるが、これについてピアストリは、「そういうことは絶対に起きていない!」と、きっぱりと否定した。

最近の不調なレース展開を振り返り、ピアストリは次のように語った。
「バクーは明らかに悪い週末だったが、理由は全く異なるものだった。多くの異なる要因があり、最初から最後まで混乱した週末だった。タイヤの使い方という意味でも奇妙な週末で、C6タイヤだけでプラクティスを行い、両方のマシンでいくつかの問題が出た。最初から最後まで混乱した週末だったが、最終的にはペースはかなり良かったので、僕が少し頑張りすぎていただけだと思う」
直近の2戦について、ピアストリは次のように説明した。
「オースティンとメキシコはかなり異なっていたと思う。実際、僕は合理的にうまく実行できていたと感じているが、ラップタイムが出なかった。その理由について、ある程度の証拠が得られていると思う」
しかし、完全に理解するのは不可能かもしれないとも、ピアストリは述べている。
「ここ数回の週末、なぜいくつかのことがうまく機能せず、なぜいくつかのことがうまくいったのかという疑問については、その答えを知ることは永遠にないかもしれない」
ピアストリは、自身の分析を、次のように締めくくった。
「違いがあることを知っているのが最も重要なことだ。バクーでは修正可能な他の要因があったと主張できるかもしれないが、メキシコとオースティンではパフォーマンスの欠如が問題で、それをどこで見つけるかを探る必要があった」

現在、チャンピオンシップ争いでノリスを追う立場になったピアストリだが、両者の差はわずか1ポイントだ。ピアストリは、今週末に臨むにあたってのメンタリティは大きく変わらないとしつつ、若干の変化はあるかもしれないと認めた。
「(ブラジル入りした時点での心境は、今までと)大きく異なるわけではない。僕たちは基本的にイーブンの立場だからね」
「特に大きな変化はない。僕の一年を通した心構えは、常にできる限り最高の週末を過ごすこと、そして最終的にはできる限り速く走ることだった」
「週末を通して、リスクの取り方などについて、普段より多く考慮したことは一度もない。チャンピオンシップの順位が少し変わったからといって、僕にとっては何も変わらない。これまでどおり、できる限り速く走り、普段と同じリスクを取るつもりだ。なぜなら、10回中9回はそれが良いバランスだからだ」