マーシャルとニアミスのローソン、メキシコ側からの非難に「とても驚いた」 FIAは謝罪、主催者&連盟への処罰を検討か
F1サンパウロGPを前に、レーシングブルズのリアム・ローソンは、前戦メキシコシティGPでトラックマーシャルとの間に起きた事件について語り、決勝の後にFIAから謝罪を受けたことを明らかにした。
ローソンは、他車との接触の後にピットストップを行い、コースに復帰した直後、ターン1と2の間で、自分の目の前でふたりのマーシャルがコースを横断したことにショックを受けた。大きな事故につながりかねなかったこの一件について、ローソンはFIAを非難せず、マーシャルポストとの「コミュニケーションミス」が原因だと述べた。

FIAとの間に何らかのやりとりがあったかと聞かれたローソンは、謝罪があったことを認め、「彼らと話をした。それをとても高く評価している」と述べた。
「自分たちが膨大な変数を伴うスポーツに身を置いていることは理解している。こうしたことは二度と起こってはならないし、起こるべきではないが、このようなことが起こる可能性は常にある」
「最も重要なのは、こうした事態を防ぐために今行動を取ることだ。だから、その点については何も問題はなかった。問題だったのは、僕が何か悪いことをしたかのように非難する声明が出されたことだ」
FIAが調査中であるにもかかわらず、メキシコのモータースポーツ連盟は、ローソンに責任を押し付けるような声明を発表。それを受けてFIAは、ローソンには何も非はないと明言した。

ローソンは、メキシコ連盟の声明には、F1界の他の人々と同様に「非常に驚いた」という。しかし彼は、それについて多くを語ることを避けた。
「FIAの声明は非常に明確で、また非常に正確なものだったと思う。だから、その声明に書かれていること以上のことを言う必要は特にない。あの事態を引き起こした経緯すべて、彼らがあそこに出ていたという事実、僕が彼らを避けるために車内で明らかに減速し、週末を通して取ってきたラインとは完全に異なるラインを取ったことなど、すべてが調査された」
「とはいえ、本当に驚いたし、今でもとても驚いているのは事実だ」
ローソンは、FIAから「少しだけ」事情の説明を受けたことも明かしたが、現在も詳細な調査が行われているという。
「その後、明らかにもっと大規模な調査が行われており、チームなども関与している。その詳細についても今後知ることになるだろう」
「当時の僕の理解では、明らかにコミュニケーションミスが原因だった。彼らはトラック上に出ることを許可されたが、その後、呼び戻された。でも何らかの理由で、彼らはそのメッセージを受け取れなかったか、あるいはすでにコースに出てしまっていたようだ」
FIAによる調査はいまも継続中であり、このインシデントに関する最終的な報告書が出るまでにはさらに数週間かかる見込みだ。レース主催者とメキシコ連盟は金銭的なペナルティを受ける可能性が高いとみられる。前者はマーシャルの行動に対して、後者は数日後に発表した信じがたい声明に対してだ。