2026F1バーレーンテスト バーレーン・インターナショナル・サーキット

【】米・イスラエルとイランの交戦がF1に影響。バーレーンでのタイヤテストは中止、4月の中東ラウンドに向けてF1は「事態を注視」

3月2日

 F1は、緊迫する中東情勢を強い懸念をもって注視している。アメリカとイスラエルがイランに対して大規模な攻撃を行い、交戦状態となったことが、F1界にも影響を及ぼしている。ピレリは、週末にバーレーンで予定していたタイヤテストを中止した。

 2月28日に、イランを標的としてアメリカとイスラエルによる共同軍事作戦が実施され、イランの最高指導者アリー・ハメネイが死亡した。イランは報復として、地域一帯にミサイルおよび無人機による攻撃を開始、バーレーンでは、アメリカ第5艦隊司令部の整備施設にミサイルが着弾した。

■バーレーンでのタイヤテストは安全上の理由から中止に

 F1開幕戦の前週の2月28日と3月1日に、バーレーン・インターナショナル・サーキットで、ピレリタイヤの開発テストが予定されていた。メルセデスとマクラーレンがミュールカーを提供し、人工的に路面を濡らした状態でウエット用コンパウンドの走行を行い、重要なデータを収集する計画だった。

 しかし、ミサイル攻撃と、ドバイやカタールなど主要な乗り継ぎ拠点を含む中東の一部地域で空域が閉鎖されたことを受け、安全を考慮して、テストは中止された。

 ピレリは次のような声明を発表した。

「本日および明日にバーレーン・インターナショナル・サーキットで予定されていた、ウエット用コンパウンドの2日間の開発テストは、国際情勢の変化を受け、安全上の理由から中止された」

「現在マナマに滞在しているピレリの全スタッフは、ホテル内で安全が確保されている。当社は、可能な限り早くイタリアおよびイギリスへ帰国できるよう手配を進めている」

■第4戦バーレーンと第5戦サウジアラビアに向け、F1は情勢の推移を注視

2026年F1プレシーズンテスト(第2回バーレーン)
2026年F1プレシーズンテスト(第2回バーレーン)でのスタート練習

 バーレーンでは4月10日〜12日に2026年第4戦開催を予定しており、翌週には第5戦がサウジアラビアで行われる。F1は情勢を見守り、適切な対応を取らなければならない状況に直面している。

 F1の広報担当者は、次のようにコメントした

「次の3戦は中東ではなく、オーストラリア、中国、日本で開催される。これらのレースまでは、まだ数週間ある」とF1スポークスパーソンは、『RacingNews365』に対してコメントした。

「我々は常にこの種の状況を注意深く監視し、関係当局と緊密に連携している」

 しかし、開幕戦が行われるオーストラリアにイギリスから移動する際、中東の空港を経由するフライトを利用するケースも多く、現時点でF1関係者への影響が出つつあるとみられる。地域の空域が混乱するなかで、チームやサプライヤーは、急きょ移動計画の変更を迫られる可能性がある。

 2022年には、サウジアラビアGPの週末、ジェッダでのフリー走行中に、サーキット近くのアラムコの施設がミサイル攻撃を受けた。その週末のレースは、主催者、各チーム、F1が長時間にわたる協議を行った後に、パドックへの直接的な脅威はないとの保証を条件に開催された。

2022年F1第2戦サウジアラビアGP ジェッダ・サーキット近郊の石油施設がミサイル攻撃を受けて炎上
2022年F1第2戦サウジアラビアGP ジェッダ・サーキット近郊の石油施設がミサイル攻撃を受けて炎上


(autosport web)