【】「フェルスタッペン家に責任はない」レッドブル離脱を振り返るホーナー、権力闘争はマルコらによる画策だと主張
2月26日
クリスチャン・ホーナーは、オラクル・レッドブル・レーシングからの離脱について率直に振り返り、その過程でフェルスタッペン家には責任はないと考えていることを明かした。
Netflixで配信されているF1のドキュメンタリー『Drive to Survive(邦題:栄光のグランプリ)』の新シーズンにおいて、元レッドブル代表のホーナーは、2025年の7月に20年間率いたチームを去るに至った経緯を振り返る。ホーナーは所属ドライバーのマックス・フェルスタッペンや彼の父であるヨス・フェルスタッペンを非難するのではなく、チーム運営における企業側と株主側にチーム離脱の責任を負わせた。
ホーナーにとって、その最後は冷たいものだった。昨年7月のイギリスGP直後、斧が振り下ろされた瞬間を振り返ったホーナーは、生々しい感情を露わにした。
「本当に喪失感と辛い思いを感じた。突然の出来事で、きちんとお別れを言う機会もなかった」

レッドブルの圧倒的な支配を築き上げた無敵の立役者から、失職した観客へと転落したことは、受け入れ難い苦い経験だった。
「このような立場になることを想像もしていなかった。もちろん、このような酷いサンドイッチを経験したら『くそっ!』と思うだろう。私は奪われた側だが、それは自分の意志ではない。私にはとても大切なものだった」
2025年はチームの快進撃に陰りが見えたものの、ホーナーは、F1への情熱が揺らぐことはなかったと主張している。
「私は常にベストを尽くしてきた。チームのため、そして私が代表する人々のために、ベストを尽くしてきた。しかしパフォーマンスは以前ほど力強くはなかった」
■「フェルスタッペン家に責任があるとは思っていない」
ヨス・フェルスタッペンによる公然たる批判があったことを受けて、多くのファンは舞台裏で激しい争いがあったのではないかと疑ったが、ホーナーは驚くほど速やかに、4度のワールドチャンピオンであるフェルスタッペンの家族は無実であると認めた。ホーナーは彼らを暗殺者ではなく、ただ歯に衣を着せない発言する傍観者だと見ている。
ホーナーは「(マックスの)父親が私の大ファンだったことはない。彼は私について率直に発言してきた。フェルスタッペン家に何らかの責任があるとは思っていない」と明言し、ザルツブルクの役員室とチームの長年のアドバイザーの影響力に焦点を移した。ホーナーによると、真の権力闘争はレッドブルCEOのオリバー・ミンツラフと、ヘルムート・マルコによって画策されたものだったという。

ホーナーの見解では、自身の失脚は、レッドブルの共同創設者である故ディートリッヒ・マテシッツ氏が残した権力の空白状態の副産物だった。
「これはオリバー・ミンツラフが下した決断で、ヘルムートは傍らから助言していたと思う」
「最終的には会社内、グループ内で状況が変わったのだと思う。創業者が亡くなり、そしてディートリッヒの死後には、私のコントロールが強すぎたと判断されたのだろう」
マテシッツが亡くなった後の世界においては、ホーナーがレッドブルをチャンピオンシップで勝てるチームに変えることを可能にしたまさにその自主性こそが標的となったようだ。

(Text : autosport web)

