2025年F1ハンガリーGP ピレリ・ポールポジション・アワードをシャルル・ルクレール(フェラーリ)に授与するマリオ・イゾラ(ピレリ・レーシングマネージャー)

【】ピレリのモータースポーツ部門責任者マリオ・イゾラが退社へ。3月からの後任者が発表に

2月27日

 F1の公式タイヤサプサイヤーであるピレリは、2月26日、モータースポーツ部門責任者のマリオ・イゾラが2月末で退任することを発表した。後任として、3月1日からダリオ・マラフスキがモータースポーツ・ビジネスユニット責任者という新たなポジションに就任する。イゾラは当面はピレリにとどまるが、7月1日付けでイタリア自動車クラブACIのスポーツ部門ACIスポーツのゼネラルディレクターに就任することも発表された。  

 イゾラのチームは、長年にわたりかつてのピレリCEOマルコ・トロンケッティ・プロベラから全面的な支援を受けてきたが、ピレリの新経営陣がレース全般、とりわけF1に対して示す姿勢に、このところイゾラは不満を持っていた。そうした思いに加え、年間24戦のグランプリすべてに立ち会うこと、将来のタイヤ開発に向けたピレリの各種テストやF1関連会議への出席義務、そのほか職務に付随する様々なコミットメントの重荷も重なり、イゾラは離職を決断した。

 今月バーレーンで行われた2回のプレシーズンテストに参加していたイゾラだが、今後、ミラノのオフィスを引き払い、4カ月の休暇を取った後、ACIスポーツへの合流が可能となる。

 ピレリは、後任のダリオ・マラフスキを正式に紹介し、同氏がこれまでピレリの市販製品開発を率いてきたことを明らかにした。マラフスキはF1での経験も持つ人物だ。ミラノの名門ポリテクニコを卒業後、2001年6月にフェラーリに加入。2年間にわたりビークルダイナミクス・テクニシャンを務めた後、タイヤ開発テクニシャンに転じ、当時スクーデリアのサプライヤーだったブリヂストンと緊密に連携しながら業務にあたった。

 2006年夏から2008年半ばにかけてはフェラーリのテストチームでレースエンジニアを務め、主にルカ・バドエルと、またフェリペ・マッサやキミ・ライコネンとも関わりつつ仕事に当たった。その後マラフスキはピレリに移り、以来18年間にわたって様々な職務を経験してきた。2019年初頭まではモータースポーツR&D部門の責任者を務め、それ以降は市販車製品部門での業務を担っていた。

マリオ・イゾラ(ピレリ・レーシングマネージャー)
2025年F1ハンガリーGP マリオ・イゾラ(ピレリ・レーシングマネージャー)

 ピレリがイゾラの退任を発表してから数分後、ACIはイゾラがスポーツ部門トップとして着任することを確認する声明を発表した。クラブ会長でFIA世界評議会メンバーのジェロニモ・ラ・ルッサは、この人事人事を大いに歓迎し、次のように述べた。

「これはモータースポーツ界全体にとって、まことに意義深いニュースだ。マリオ・イゾラのような超一流の人材をチームに迎えられたことは、我々全員にとっての誇りであり、これほど尊敬されるマネージャーがイタリア・モータースポーツの新たな方向性を切り開く挑戦に臨んでくれることは、私個人にとってはなおさら喜ばしい」

「この選択がACIスポーツの事業をより強固にし、さらなる活力をもたらすと確信している。マリオ・イゾラは有能で信頼の厚いプロフェッショナルであるだけでなく、先見性と情熱をもって新たな挑戦に向かう正しい姿勢を持ち合わせている」



(GrandPrix.com)