【】すべてを自力で作り上げ、同じ目標に向かうアウディとレボリュート。パートナーシップ締結は「ごく自然なことだった」
1月16日
アウディF1チームのタイトルパートナーであるネオバンクおよびフィンテック企業『Revolut(レボリュート)』のチーフマーケティングオフィサーを務めるアントワーヌ・ル・ネルは、フェラーリが2025年に採用したある特別カラーリングを批判。同社のブランディングについて語るル・ネルは、アウディと同じ方向に向かって取り組んでおり、パートナーシップの提携は「ごく自然なことだった」と述べた。
フェラーリは、戦略決定、ドライバー間の力関係、ピットストップといった批判を何十年も乗り越えてきた。しかし、マシンのカラーリングの選択について公の場で厳しい批判を受けることは、予想外だったかもしれない。F1パドックのファッションポリスであるアントワーヌ・ル・ネルは、アウディのF1参戦を前に、フェラーリとパートナーのアメリカの電機メーカー『HP』を批判し、赤と青の配色はデザインスタジオから決して出るべきではなかったブランディングの失敗だと一蹴した。
■どうやって赤いマシンに青を塗るのか?
ル・ネルにとって、F1のカラーリングは単なる色の配置ではなく、ブランドのマニフェストである。そしてその分野において、彼はフェラーリが失敗したと考えている。
「ブランドのアイデンティティは非常に重要だ」
「レボリュートはデザインやユーザーエクスペリエンスに非常に力を入れており、それらに相応しいものであることが必要だ。悪気はないが、HPとフェラーリがマシンに施したデザインはデザインの観点からいいものではなかったと思う。どうやって赤いマシンに青を塗るのか? これはいいものではない」

これは、特にモータースポーツの歴史において最も象徴的な配色に対する印象的な批判だ。フェラーリのレッドは、タバコ会社のスポンサー、バーコードをデザインしたカラーリング、マットカラー、そして数え切れないほどの色に関する論争を乗り越えてきた。
一方でル・ネルは、グリッド上の他のチームについては寛大な姿勢を見せた。
「マスターカードとマクラーレンには大いに称賛を送りたい。素晴らしいブランディングだと思う。Chrome(クローム)もそうだ。ホイールに施したカラーリングなど、本当にいい仕事をしてうまく機能しているブランドがあると思う」
「そしてアウディとRevolutのブランドアイデンティティを見ると、とても自然に感じた。それが最初の要素だ」

■「アウディのやっていることはレボリュートと同じ」
色彩やコントラストを超えて、ル・ネルはレボリュートとアウディとのパートナーシップにより深い何かを見出している。それは破壊、野心、そして体制への見解という共通のストーリーだ。2026年のフィールドを“破壊”するには、調和のとれたカラーパレットと“自然な調和”以上のものが求められるだろうが、アウディとレボリュートの提携はブランディングの天国で結ばれた組み合わせだとル・ネルは自信を持っている。
「物語は極めて重要だ。レボリュートにいる我々は銀行業界に変革をもたらし、既存の銀行に打ち勝つためにここにいる。そしてアウディはまさにそういった存在だ。彼らは間違いなく現在地球上で最も過酷なスポーツに参入しているので、その観点から見てアウディは素晴らしい」

他の新規参入メーカー、特にキャデラックとの比較については次のように比較した。
「彼ら(アウディ)はゼロからスタートし、自らマシンを作り上げている。キャデラックのようにマシン全体を買い取るのではなく、すべてを自分たちで作っている。シャシー全体、エンジン全体、ギヤボックス、パワーユニット、すべてが自社製だ」
「まさにレボリュートと同じだ。我々はすべてを自分たちで作り上げた。ゼロからスタートし、積み重ねていった。それこそがアウディのやっていることだ」
「我々にとって、提携はごく自然なことだった。また、チームとの話し合いも重要だった。アウディとはすべてが順調だったのだ。我々は同じゴールに向かって取り組んでいたので、とても自然なスポンサーシップだと感じた」
アウディ・レボリュートF1チームが本当にフィールドを“混乱”させることができるかどうかはまだわからないが、ひとつ確かなことは、彼らが赤と青のカラーリングを採用することはないだろうということだ。
(Text : autosport web)

