【】“二重苦”を抱えたフェルスタッペン、マクラーレン勢との点差は拡大「3番グリッドから諦めずに戦っていく」

11月30日

　2025年F1カタールGPの土曜日、レッドブルのマックス・フェルスタッペンはスプリントで4位、予選では3番手を獲得した。

　フェルスタッペンはスプリントでは6番グリッドからスタートし、1周目にフェルナンド・アロンソ（アストンマーティン）をかわし、ひとつ前のグリッドだったチームメイト角田裕毅に譲られる形で4番手に上がった。前を行くランド・ノリス（マクラーレン）を狙うが、金曜日と同様にバウンシングに悩まされ、仕掛けることができないまま4位でフィニッシュした。

　スプリントでフェルスタッペンは5ポイントを獲得。ポイントリーダーのノリスとの差は25点、選手権2位オスカー・ピアストリ（マクラーレン）との差は3点に、それぞれ拡大した。

　予選のQ3では、フェルスタッペンは、最初のアタックで、ノリス、ピアストリ、ジョージ・ラッセル（メルセデス）に続く4番手。コース上のデブリにより短時間赤旗が出た後に、全車が最後のアタックを実施。フェルスタッペンはトップ勢のなかでは最後の8番目にコースインし、ラッセルのタイムを抜いて3番手を確保した。

　ピアストリのポールポジションタイムとの差は0.264秒、2番手ノリスとの差は0.156秒だった。

■マックス・フェルスタッペン（オラクル・レッドブル・レーシング）
スプリント　4位（6番グリッド／タイヤ：ミディアム）
予選　3番手（Q1＝4番手1分20秒472：ソフトタイヤ／Q2＝3番手1分19秒985：ソフトタイヤ／Q3＝3番手1分19秒651：ソフトタイヤ）

「今週末は厳しいスタートとなり、今日のスプリントではマシンの挙動に完全には満足しておらず、ペースも少し不足していた。良いスタートは切れたが、マシンにはまだ改善すべき点があった」

「予選ではマシンのパフォーマンスが改善された。今回、いくつか制限があり、そのなかでこのサーキットで顕著になりやすいアンダーステアの問題もあったが、それでもパフォーマンスを最大限に引き出すことができたと思う」

「予選前にマシンにいくつか変更を加え、そういった準備によって、マシンの力を最大限に活用した。全体的に見て、予選3番手という結果にはとても満足している。決勝で何ができるかを見ていきたい」

「明日、良い戦いができることを期待している。このサーキットでは何が起こるか分からない。僕たちが苦戦しがちな中速コーナーがたくさんあるが、レースではタイヤマネジメントが重要になるだろう」

「2ストップ戦略は有利に働く可能性も、不利になる可能性もある。どちらになるかは、明日分かるだろう。日曜日に一番重要なのは、良いスタートを切ることだ。マクラーレン勢についていくのは難しいかもしれないけれど、何が起こるか分からないし、できることはすべて試していくつもりだ」

（予選直後のインタビューで語り）「（予選でのパフォーマンスは）トップとの差はまだかなりあったものの、少し改善していた。その前よりはマシンに少し良い感触を持っていた。それでもいくつか制限があり、ラップ全体で強くプッシュすることは難しかった」

「2列目スタートは良いチャンスにつながる。ここはオーバーテイクがかなり難しいからね。今週末は少し厳しくて、これまでのところ、自分が望んでいたようにはいっていない。でも明日どうなるか見てみよう」

「もちろんスプリントでもそうだったが、明日劇的に変わるとは思っていない。様子を見るつもりだ。できる限りベストを尽くす。良いスタートをして、そこからどう展開していくかだ。何が起こるか分からないからね」

「今日は、昨日や今日の午後（のスプリント）に比べれば少し運転しやすかったが、それでも同じ問題を抱えている。程度は軽くなったが、中速コーナーでの問題は依然として大きい」

「アンダーステアが少し大きすぎて、望むようにプッシュできないし、タイヤもオーバーヒートする。この手のサーキットでは、それはほぼ二重の打撃になると言っていいだろう」