【初日レポート】
F1アゼルバイジャンGP FP2:ルクレールが最速、バクー得意のペレスが2番手。代役参戦のベアマンも初日トップ10入り
2024年F1第17戦アゼルバイジャンGPのフリー走行2回目が行われ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がトップタイムをマークした。2番手はセルジオ・ペレス(レッドブル)、3番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)となっている。角田裕毅(RB)は11番手だった。
気温29度、路面温度39度というコンディションで、現地時間17時にセッションがスタート。ほとんどのマシンがミディアムタイヤで走り出し、FP1と同様にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は1周ソフトタイヤで走ってからミディアムに交換した。ハミルトンは唯一ハードタイヤで走り始めている。
序盤はペレスが1分44秒598、フェルスタッペンが1分45秒563でレッドブルがワン・ツー、角田が1分45秒648で3番手に続く。ハードのハミルトンが1分44秒994で2番手に浮上したが、その後またもシートの熱さを訴えた。好調のマクラーレン勢もランド・ノリスが1分45秒156で4番手、オスカー・ピアストリが1分45秒718で6番手を記録している。フェルスタッペンはターン6を曲がりきれなかったが、ウォールにぶつかる直前のところでマシンが止まり、ことなきを得た。その後はカルロス・サインツ(フェラーリ)が1分44秒323でトップに立った。
各車一度走行を終えピットに戻り、ソフトに交換。真っ先にコースに出た角田は1分44秒645をマーク。チームメイトのダニエル・リカルドは1分45秒056だ。上位勢ではサインツが1分43秒950でトップ、ピアストリが1分43秒983で2番手、フェルスタッペンが1分44秒029で3番手で、ランス・ストロール(アストンマーティン)が1分44秒093で4番手に浮上。その後このバクーで2勝を挙げているペレスが、サインツと0.460秒差の1分43秒490をマークしトップに立った。
セッション折り返しを過ぎると予選想定のランも落ち着き、各車ユーズドタイヤでのロングランに取り掛かった。ルクレールはマシンのバランスの悪さを訴えてガレージで作業を行っていたため、他車とは異なるこのタイミングでソフトタイヤを投入し、ペレスと0.006秒差の1分43秒484というトップタイムを記録した。コース上はほとんどのマシンがユーズドのミディアムを履いているが、ハミルトンはハードで走行を続けた。
メルセデスはジョージ・ラッセルのパワーユニットを交換したため、ラッセルは他のマシンよりもコースに出るのが遅れた。そのためハードで周回を重ね、ソフトを投入したのは終盤になってからだった。
このFP2は赤旗中断もなく、トップ3は変わらずルクレール、ペレス、ハミルトンという並びで終了。4番手以降はサインツ、ピアストリ、フェルスタッペン、ストロール、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、ラッセルと続き、ケビン・マグヌッセンの代役を務めるオリバー・ベアマン(ハース)も初日を10番手で終えた。RBは角田が11番手、リカルドが16番手だった。