【】17歳の笑顔と鍵をなくしたウッカリさん@ベルギー現地情報

8月22日

おひさしぶりのパドック通信、スパ・フランコルシャンからムッシュ柴田氏がお送りします。ベルギーの山々は見ているだけでも涼しくて、いい感じですよね。

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酷暑の日本から、パリ経由でベルギーにやってきました。日中でも、せいぜい24℃。これでもスパの山中としては十分暑いんです。明け方なんぞは、なんと8℃。涼しいのがあんまりうれしくて、泊まってるホテルの近くをランニングしちゃいました。

農道の両脇の牧草地には、牛が何頭も放牧されています。



めちゃめちゃ人懐こくて、立ち止まるとドスドスと駆け寄ってくるんです。なでてあげると、ふんふん鼻を鳴らすし。



いや〜、いいところです。あ、レースの取材に来たんでしたね。



ということで、スパ・フランコルシャンはいまのところ連日快晴。しかも、珍しく暑い。でも、夏休み明けのドライバーたちは元気いっぱいですよ。

奥さんが明日にも出産というニコ・ロズベルグ。取材陣からスパでの勝算について、さかんに訊かれてましたけど、彼の頭の中は今週末のレースとパパになること、はたしてどっちが多くを占めてたことか。



こちらはキミ・ライコネンの残留決定で、トップチームへの移籍のチャンスを失ったバルテリ・ボッタス。でも表面上は、あくまでクールに「僕にとっては、いままでと何も変わらないよ」と答えてました。内心かなり残念だったに違いありませんけどね。

今週末はルノー・パワーユニット勢の調子が良く、初日のマックス・フェルスタッペンはメルセデスパワーを押しのけて最高速を叩き出しました。セッションが終わってからテレビや雑誌など、ありとあらゆる取材を精力的にこなし



最後の最後が、僕の番でした。時刻はすでに午後7時近く。来る日本GPに向けてのインタビューをしたんですが、疲れた顔などまったく見せず、この笑顔。



なにしろ彼の公式F1セッションデビューは昨年の鈴鹿でしたからね。いかに難しくて楽しいサーキットか、存分に語ってくれました。まだ17歳なのに、メディア対応も大したプロ根性です。

取材を終えて駐車場に向かうと



ん?ケビン・マグヌッセンが、広報のオジサンと一緒に、そのへんをウロウロしてるじゃないですか。どうしたのと声をかけると、ホンダから借りたタイプRのキーを、どこかでなくしてしまったんだそうな。総出で、あちこち探してる最中なのでした。



翌日どうなったのか訊いたところ「パドックから乗ってきたシャトルバスの中で落としたみたいで、あとで運転手が届けてくれた」そうな。F1マシンは、キーがついてなくてよかったね。