フェルスタッペンの走りは「際どいもの」とサインツは接触を批判。順位を落としたことで苛立ちを隠さず
アトラシアン・ウイリアムズF1チームのカルロス・サインツは、2026年F1第4戦マイアミGPにおけるマックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)のレース運びに公然と疑問を呈し、激しい中団勢の争いのなかで彼が度を超したと非難したことで、緊張が高まった。
序盤のスピンからの挽回を狙ったフェルスタッペンの走りは、あっという間に争いの火種に変わった。サインツは、フェルスタッペンの計算された、肘を突き出したような動きに激怒した。
フェルスタッペンのレースは、1周目に予期せぬ展開を迎えた。ターン2で劇的な360度スピンを喫し、フェルスタッペンは順位を大きく落としたのだ。その後チームメイトのアイザック・ハジャーが6周目にクラッシュしたことでセーフティカーが出動し、フェルスタッペンは早めのピットインを余儀なくされ、後方から順位を上げていくことになった。

フェルスタッペンがトップ10圏内まで戻ってサインツを抜いた瞬間、このバトルは険悪なものとなった。ターン17にアグレッシブに進入したフェルスタッペンは、サインツに回避行動を取らせることになり、これでサインツはいくつか順位を落としてしまった。この直後、サインツは無線で「彼は僕を押し出した。中団グループで走っているからって、やりたいことは何でもできると思ってるんだろう!」と主張した。
最終的にフェルスタッペンは5位でレースを終え、サインツも9位に入賞したが、チェッカーフラッグを受けた後も、その悔しさは長く残った。
サインツはあからさまな非難は避けたものの、その批判は鋭いものだった。
「失礼な言い方かもしれないが、彼がターン17でやったことは、まるでロケットの打ち上げのようだった。僕たちは中団グループにいるから、彼と戦うつもりはないし、いずれは彼を先に行かせなければならないとわかっていたのにね」
「でも、彼のしたことは際どいものだった」

サインツにとって、フェルスタッペンの動きは単なるアグレッシブなものではなく、状況によって左右されたものだった。トップを走っていたドライバーが中団の混戦に巻き込まれたことで、失うものが多い中団のドライバーたちにプレッシャーをかけ続けたのだ。
「スピンしたことへの苛立ちから、できるだけ早くトップに戻ろうとしたのだろう。これもレースだ。批判しすぎるつもりはない。あの時はクラッシュしそうだったし、彼にコースアウトさせられて3つも順位を落としたから、いらいらした」
一方、フェルスタッペンは状況がエスカレートすることにあまり関心を示さなかった。サインツの不満について問われると、中団は混沌とした状況だと述べ、軽く受け流すような返答をした。
「わからない。中団はまさにジャングルのような状態だから、何て言っていいかわからない」
この発言は、特にドライバーたちが積極的なレースと行き過ぎた走りの間の微妙な境界線を模索し続けるなかで、緊張緩和にはほとんど役立たないだろう。接触があったにもかかわらず、両ドライバーはポイントを獲得した。フェルスタッペンは見事な挽回を見せ、サインツはチームメイトのアレクサンダー・アルボンとともにウイリアムズにとっての今シーズン初のダブル入賞に貢献した。
しかしこの一件は、いつまでも残るようなあるひとつの疑問を残した。上位を走るドライバーが後方の集団まで順位を落とした場合、ルールブックは緩められるのか、それともこれまで以上に厳しく試されることになるのだろうか。
