2026.05.07

マイアミでF1規則変更も課題「予選は改善したがレースは変わらない」「バッテリーをなくさない限り無理」とドライバーたち


2026年F1第4戦マイアミGP決勝スタート
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 F1マイアミGPに向けてテクニカルレギュレーションへ加えられた変更は、トップドライバーたちから賛否入り混じる評価を受けた。全体的な感触としては、予選ではやや改善が見られた一方で、レースでの走り方には大きな変化はなかったというものだ。

 もちろんドライバーは本質的にマシンやルールに対して常にさらなる改善を求めるものだが、2回の予選セッション後に過度なリフト&コーストに関する不満が出なかったことは重要であり、レギュレーションで定められたバッテリーハーベストの新たな上限が狙い通り機能した良い兆候だった。

 FIA、F1、チーム、パワーユニットマニュファクチャラーは、新世代マシン導入により生じた予選や安全性の懸念を考慮し、序盤3戦から収集したデータをもとに、マイアミから規則修正を行うことを決めた。主な目的は、予選において全開走行を増やしてショーの質を向上させること、車両間の速度差による危険を減らすことで、エネルギー規則の変更が行われた。

 マイアミのレースでは、メルボルンと同様に、“ヨーヨーレース”と呼ばれる展開が多く見られた。ターン1で追い抜いたドライバーが、ターン11へ向かう高速区間で抜き返され、さらにターン17へ続く長いストレートで再びポジションを奪い返す、といった状況である。そしてこれはドライバーたちにとって好ましいものではなかったようで、上位3名のドライバーは、その点を説明している。

■「レースでは基本的に何も変わっていない」とピアストリ

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)とジョージ・ラッセル(メルセデス)
2026年F1第4戦マイアミGP オスカー・ピアストリ(マクラーレン)とジョージ・ラッセル(メルセデス)

 オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は「予選でのハーベスト制限の変更は多少効果があったと思う。問題全体、あるいはすべての問題を解決したわけではないが、その点に関しては改善している」と語った。

 しかし同時にピアストリは「レースは基本的にまったく同じだ」と警告した。
「僕は今日、(今年)初めて本格的にオーバーテイクを仕掛けたり守ったりする経験をしたが、正直かなりクレイジーだ」

「ある時点でダッシュボードを見ると、ジョージ(・ラッセル/メルセデス)が1秒後方にいたのに、そのストレートの終わりには追い抜かれていた。だから少しランダムな感じだ」

 鈴鹿でのノリス同様、ピアストリはほとんど意図せずにライバルを追い抜いてしまったことも明かし、「接近速度が非常に大きく、防御する側としてそれを予測するのはとても難しいし、当然ながらオーバーテイクする側にとっても同様だ」と語った。

「ジョージの動きのひとつには納得がいかなかったが、約5周後には自分もほぼ同じ動きをしていることに気づいた。単純に接近速度がとてつもなく大きいから、そうなるんだ」

「そういう意味では、実際のところ大きくは変わっていない。FIAとF1の協力体制は良好だ。ただし現在のハードウェアで変更できることには限界がある。将来的にはさらなる変更が必要であり、それをどれだけ迅速に実現できるかが大きな問題だ」

■「予選では改善」とアントネッリ

アンドレア・キミ・アントネッリとジョージ・ラッセル(メルセデス)
2026年F1第4戦マイアミGP アンドレア・キミ・アントネッリとジョージ・ラッセル(メルセデス)がバトル

 いくつかのバトルを経てトップに立ったウイナーのアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)も、「予選ではしっかりプッシュできるようになった。でも、レースでは依然として接近速度がとても大きく、防御するドライバーを信頼する必要がある」と述べた。

「またこのアクティブエアロの影響で、方向転換しようとするときのマシンの反応が鈍いため、事前に考えておく必要がある」

■ノリスは否定的「以前のようにプッシュすることはできない」

ランド・ノリス(マクラーレン)
2026年F1第4戦マイアミGP ランド・ノリス(マクラーレン)

 ワールドチャンピオンのランド・ノリス(マクラーレン)は、この2人の若手ほど予選での進歩に満足していなかった。

「どこでも全開で走り、以前のようにプッシュしようとすると、依然としてそれがマイナスに働く。すべての場所で全開にすることはできないし、単純にどこでも早くアクセルを踏めばいいという話ではない。本来そういうことがマイナスになるべきではないが、現実にはまだそういう状況だ」

「正直、それは解決できないと思う。バッテリーを取り除くしかない。数年後にはそうなっていることを願っている」

 一方、テスト初期から新レギュレーションに最も強く批判的だったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、マイアミでは、ドライビング方法よりも、レッドブルが遂げた進歩について多くを語った。

 ポールポジション争いが可能になった彼は、「物事は正しい方向に動き始めている」とシンプルに述べている。これは、ドライバーの見解がいかに自らのマシンの競争力に左右されるかを示す、ひとつの例といえるだろう。



(GrandPrix.com)

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