ルクレールはSC後にタイヤのウォームアップに苦労。代表も「もっと長くリードを維持できたはず」と挽回を誓う
スクーデリア・フェラーリHPのチーム代表を務めるフレデリック・バスールは、F1第4戦マイアミGPを振り返り、「首位の座を失ってから、それ以上うまくいかなくなったこと」が問題だったと語った。
マイアミGPの日曜日、フェラーリは厳しい午後を過ごした。ハミルトンは1周目にマシンにダメージを負ったため、それを労わりながらの走行で6位に終わり、ルクレールも最終ラップにスピンを喫してポジションを落とし6番手でフィニッシュ。しかしレース後、複数回のコース外走行によりアドバンテージを得たとして20秒のペナルティを受けたため、ルクレールの正式結果は8位となった。
SF-26のアップグレードに大きな期待を寄せてマイアミに乗り込んだフェラーリにとしては、これは非常に残念な結果となった。そのうえ、ルクレールはグランプリ序盤でトップを走っていたのだからなおさらだ。
チーム代表のバスールにとって、「難しい日曜日」だったことは疑いようがなかった。バスールは、アイザック・ハジャー(オラクル・レッドブル・レーシング)とピエール・ガスリー(BWTアルピーヌF1チーム)のマシンを回収するためにレース序盤にセーフティカーが導入されたことが、チームの流れを変えたと考えている。
しかし実際は、事態はレースの1周目から悪い方向に進んでおり、バスールは皮肉なことに「レースまでは週末は順調に進んでいた」と振り返った。またバスールが「1周目にハミルトンのマシンのフロアとバージボードの一部が破損した」と言う通り、フランコ・コラピント(BWTアルピーヌF1チーム)との接触でダメージを負ったことで、ハミルトンはダウンフォースを大幅に失い、マシンの左側の空力荷重が不足したため、SF-26のバランスが崩れてしまった。バスールはこの接触について、「レースの終わりというわけではなかったが、その時点ではマシンを無事にフィニッシュまで運ぶことだけが課題だった」と説明した。

一方ルクレールのレースについては、バスールはルクレールを批判することはせず、「いい面としては、ターン4でマシンが止まってしまう事態にはならなかったことだ。しかしレース終盤は厳しい展開だった」と述べた。昨年と同様、ルクレールはレース終盤にタイヤのデグラデーションに苦しみ、残り1周で3番手のポジションを失った。
バスールはタイヤの管理が最重要事項だったことを明確にし、「週末を通してそれがすべてだった。タイヤと温度管理が重要だった」と語った。
「フリーエアで走行することで、我々だけでなく他チームもペース面においてアドバンテージを得られる。これはパフォーマンスの大きな違いを生む。なぜなら、先行車に追従していると、タイヤが過熱しやすく不利になるからだ」
ルクレールはスタート直後からレースをリードしており、「最初の15〜20周は順調で、特にセーフティカーが出る前はそうだった」とバスールは振り返った。セーフティカーが出動した時点で、ルクレールは2番手のランド・ノリス(マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム)に1.7秒の差をつけていた。
「セーフティカーランが終了するとすぐに、他のドライバーが追いついてきた。彼らはオーバーテイクモードを使用し、我々は順位を落とした。そこからレースははるかに苦しいものになった。ウォームアップ、特にリヤタイヤには非常に苦労した」
「セーフティカー導入までの最初の数周と、それ以降の残りの周回では、パフォーマンスに大きな差があるので、我々は今回の出来事から学ぼうとしている。この問題を解決することが必要だ。というのも、機能(土曜日)もほぼ同じような状況で、スティント前半は非常にいい走りができたが、終盤にかけて苦戦したからだ」

一方でバスールは敗北を認めたわけではなく、「最初の15〜17周はかなり余裕を持ってレースをリードできた。つまり、もっと長くリードを維持できたはずだ。一番の問題は、首位の座を失ってから、それ以上うまくいかなくなったことだ」と指摘した。
「予選を見ると、どのセッションでもコンマ1秒かコンマ2秒差だ。だから開発をしてパフォーマンスを向上させる必要がある。シーズン終了までこの状態が続くだろう」
「まだ4戦目だし挽回できる。レースは常にそうできる可能性がある。昨年を振り返ると、マックス(・フェルスタッペン/オラクル・レッドブル・レーシング)はモンツァでマクラーレンに大きく差をつけられていたが、最終戦までタイトル争いに加わった。我々には解決すべき課題がいくつかあるが、そのために何をすべきか、何を修正すべきかはわかっている」