スタート失敗が続き、メルセデス代表が危機感「問題を解決できていないのは我々だけ。タイトル争いで不利になる」
F1マイアミGPでアンドレア・キミ・アントネッリが3戦連続となるポール・トゥ・ウインを飾り、ドライバーズ選手権でトップに立ち、メルセデスはここまでのグランプリレースで無敗を維持している。チーム代表トト・ウォルフは、その結果に満足しているものの、相変わらずアントネッリとジョージ・ラッセルを悩ませているスタートの問題を解決するために集中する必要があると認めた。
アントネッリはマイアミでポールポジションを獲得。しかし、ターン1まで140メートルという短い距離であったにもかかわらず、彼はシャルル・ルクレール(フェラーリ)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に先行を許し、ターン1を前に3番手に落ちた。フェルスタッペンはルクレールをとらえようとしてブレーキングを誤り、その後スピンを喫したため、アントネッリは2番手に上がることができた。しかし、アントネッリのスタートは、メルセデス製パワーユニットを搭載するマクラーレンの2台を含めたライバルたちより見劣りしていたのは間違いない。

ウォルフ代表は、スタート失敗が続くことについて、「良いものではないし、世界タイトルを狙うのであれば、このようなことが起きることは容認できない」と断言した。
「良いスタートを切る必要がある。これはドライバーの問題ではなくチームの問題である。2台ともポジションを落としている。これは長い間見てきた事実であり、好ましい状況ではない」
土曜日のスプリントレースでもアントネッリは順位を落とした。過去のグランプリでは手順面でのミスを自身も認めていたが、今回についてはウォルフは「スタートの問題はアンドレアのせいではない。レースでもスプリントでもチームの問題だった」と説明している。
「我々は十分ではない。良いスタートを切るために必要なツール――クラッチ面であれ路面グリップの見積もりであれ――を彼らに提供できていない」

開幕戦以来、マクラーレンやレッドブルがスタート面で進歩している点を指摘し、ウォルフは「開幕数戦で問題を解決できていないのは我々だけだ」と認めた。
「より深く掘り下げて解決策を見つけなければならない。というのも、他チームに対する我々のアドバンテージは非常に小さく、安心できるほど大きくはない。このようなスタートをしている余裕はないのだ」
一方、アントネッリ自身は決勝スタートについて、「(スプリントと比較すれば)そこまで悪くはなかった。2つポジションを落としたが、スプリントでは6つ落としていたので、少しは良くなったということだ」と述べた。
しかし、ウォルフ同様、現状は「容認できない」という意見を示している。
「特に今回のように差が非常に接近している週末では、スタートひとつでレース展開が大きく変わってしまう」
「チームとともに解決策を見つける必要がある。たとえばスプリントでは手順自体は良かったが、想定していたグリップレベルが実際には存在しなかった」

アントネッリは、改善が必要なのはチームだけではないとも認めている。
「自分自身もまだ安定性に欠けている。特にクラッチのリリースに関しては、まだ十分な自信がなく、一貫性を持てていない。不確実な部分が残っており、改善すべき大きなポイントがある」
「今日(決勝)は昨日(スプリント)よりもうまく対処できた。昨日はかなりフラストレーションを感じていたが、今日は冷静さを保ち、うまく切り替えてレースに集中することができた」