雨天時のブーストモードの使用が禁止に。今季初のウエットレースが予想されるマイアミGPを前に規則変更
今週末のF1マイアミGPから、FIAは低グリップ状態、とりわけウエットコンディションでの走行に関して安全性を高めることを目的とした、さらなるレギュレーション調整を導入する。これにより、最大350kWの出力を得られるブーストモードを雨天時に使用することが禁止された。マイアミGP決勝日には降雨が予想されている。
今季これまでのところ、F1は完全なウエットレースをまだ経験しておらず、フェラーリとレッドブルが行った限定的なテストがあるのみだ。しかし、ドライバーからのフィードバックでは、ハイブリッド出力が増加し、機械的および空力的グリップが低下した新世代F1マシンで雨天にドライブすることには、これまでより大きなリスクがあると指摘されている。

すでにFIAは、4月に当事者で行った協議で、マイアミGPからいくつかの規則を変更することを決めていた。そのなかで、ウエット時の安全対策としては、インターミディエイトタイヤのタイヤブランケット温度を引き上げること、低グリップ条件下でのERSの最大デプロイメント低減などが取り入れられることで合意していた。
マイアミGP直前に明らかになった変更は、最大350kWの出力を得られ、追い越しやポジション防御に役立てるブーストモードについて、雨天時での使用は全面的に禁止されることだ。ブーストは、ドライコンディションでも、レース時には最大追加パワーが+150 kWに制限されることになった。
FIAは、雨天時での禁止を競技規則に正式に明記した。更新された条文では、第B7.2.1g条として次のように規定されている。
「低グリップ条件下においては、文書FIA-F1-DOC-058で定義されるブーストモードの使用は抑制され、許可されない」
この措置の目的は、水しぶきによって視界がすでに制限されている状況下で、マシン間の急激な性能差が発生することを抑制することにある。空力面では、ドラッグや安定性を管理するためにフロントウイングの調整は引き続き許可されるが、リヤウイングは基本的にはクローズド状態とされる。
