2026.04.23

22戦確保を目指すF1。サウジアラビアは後半戦の開催を希望、カタールとアブダビも安全と機材の海上輸送がカギに


2025年F1第24戦アブダビGP(ヤス・マリーナ・サーキット)
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 F1は、2025年シーズンにおいて確実に22回のグランプリを開催すべく中東情勢を見守っており、5月中には決断を下すようだ。

 アメリカとイスラエルがイランを攻撃したことにより中東情勢が悪化し、4月に予定されていたF1バーレーンGPとサウジアラビアGPが中止された。F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリとF1を保有するリバティ・メディアは、シーズン最終盤の第23戦カタールGPと第24戦アブダビGPについて、中東にある両方の開催地への海上輸送が間に合うように平和が取り戻され、グランプリが満席にならない限りは、このふたつのレースを開催することに消極的だ。

 F1は各チームとの協議のなかで、5月末が最終決定の期限となることを認め、そこまでに22回のグランプリ開催を保証するための複数の代替案を検討している。もちろんF1にとって望ましいのは、予定通りカタールとアブダビでレースを開催することだが、戦争が長引く場合に備えて、他の選択肢を準備しなければならないのは明らかだ。

 以前報じられたように、トルコ政府は2027年からグランプリを開催するためにF1と緊密な交渉を進めており、今年の代替戦を含めて2年連続でF1を開催することに関心を示している。しかしF1の商業権保有者らは、トルコGPを復活させる前に、チーム、FIA、F1、そしてピレリのための常設ホスピタリティ施設をサーキットに設置することを求めており、11月末までに必要な工事を完了させるには時間が足りない可能性がある。もちろん必要であれば、今年は仮設施設で対応することも可能だろうが、11月末から12月初めにかけてのイスタンブールの気温は通常かなり低いため、チームスタッフにとって作業環境は非常に厳しいものになるだろう。

2021年F1トルコGP
2021年F1トルコGP(イスタンブール・パーク)

 サウジアラビア当局は、今年の後半にグランプリを開催することに引き続き尽力しており、もしカタールGPが開催される場合は、第22戦ラスベガスGPとカタールGPの間にサウジアラビアGPを行うという提案までしている。しかしもしそれが実現した場合は、前例のない、そして望ましくない4連戦のグランプリ開催となり、F1と各チームはすでにそれを拒否している。

 カタールGPとアブダビGPが中止になった場合、サウジアラビアは、連戦での最終戦を開催したいと考えている。サウジアラビア側はF1の開催地であるジェッダについて、紅海に近く、紛争の大半が発生しているホルムズ海峡やペルシャ湾から遠く離れており、F1にとって完全に安全だと主張している。しかしながら、2022年のサウジアラビアGPでは、初日にイエメンからのミサイルがサーキット近くの石油施設に着弾したことを誰もが覚えている。そのためチームとF1は、関係者全員の命を危険にさらすことに抵抗を示している。

 今後数週間、F1はあらゆる選択肢を検討して、中東情勢を注意深く見守り、シーズン終盤のレースについて、できればモナコGPまでに決定を下す予定だ。

2025年F1第5戦サウジアラビアGP
2025年F1第5戦サウジアラビアGP(ジェッダ・コーニッシュ・サーキット)


(Text : GrandPrix.com)

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