【】鈴鹿で今季初表彰台を獲得したマクラーレン。パワーユニットへの理解が巻き返しの鍵に
4月2日
F1日本GPでメルセデスおよびフェラーリとともにトップ争いに加わったマクラーレンは、オスカー・ピアストリが2位に入り、チームとして今季初の表彰台を獲得した。前戦まで苦戦していた王者チームにとっては大きな巻き返しとなったが、その背景をチーム代表のアンドレア・ステラが語った。
■深まったパワーユニットの“引き出し方”への理解
シーズン開幕以降、MCL40には小規模な変更しか加えられておらず、大規模アップデートは行われていない。それにもかかわらずパフォーマンス向上が見られたことについて、チーム代表のアンドレア・ステラは、「メルセデス製パワーユニットの複雑なシステムに対する理解が深まったこと」、そして「自分たちのツールをより効果的に活用できるようになったこと」が要因だと説明した。ただし、進歩の度合いについては控えめな見方を示している。
「競争力という観点では、わずかな前進があったと思う。ただ同時に、その理由についても説明しておきたい。我々としては、この前進は間違いなくエンジンの活用方法に関係していると考えている」とステラは言い、パワーユニットからより多くのパフォーマンスを引き出せるようになったと示唆した。
ステラはさらにこう振り返る。
「このテーマについてはオーストラリアでも話していたが、当時すでに多くの改善余地があると認識していた。HPP(メルセデスのエンジン部門)の同僚たちと協力して、それらの課題に取り組んできた」
「さらに、パワーユニットの挙動を最適化するために必要なツールやシミュレーションの面でも改善を進めてきた。その結果、パワーユニットのポテンシャルという観点では、ほぼ引き出し切れている状態にあると思う。これが、同じPUを使用するメルセデスに近づけている理由のひとつだろう」

■課題が残るシャシー性能と信頼性。ノリスは早くもペナルティの危機に直面
それでもステラは、メルセデスのシャシーの方が依然として優れていると見ており、それがマクラーレンがフェラーリと同等、あるいは近いレベルにとどまっている理由のひとつだと考えている。
また、今季序盤の3戦では大きなアップグレードを投入していないことも強調する。
「最初の3戦では大きなアップデートはほとんど行っていない。ただし、セットアップの方向性やライドハイト、バランス、タイヤの準備といった面で理解が進み、一定の改善が見られている。それでも、まだやるべきことは多く残っている」
鈴鹿での速さは、シーズン序盤の2戦で引き出し切れていなかったMCL40のポテンシャルの高さを裏付けるものとなった。しかしその一方で、信頼性の問題にも直面している。
ランド・ノリスはFP3を前に、パワーユニットに3基目のERSを投入する必要があり、すでにグリッド降格ペナルティのリスクに直面している。
この件について、ステラは次のように説明した。
「FP3開始前に確認された問題は、同じパワーユニットのコンポーネント、つまりERSモジュールに関するものだった。バッテリーを含むが、内部には他の電子部品もあり、(中国で発生したトラブルとは)性質が異なる」
「調査のためにはユニットを取り外すしかなかった。確認した結果、修復には時間がかかると判断し、ランドがセッションに参加できるよう3基目のバッテリーパックを投入した」
「取り外したバッテリーを修復できることを願っている。シーズン中に使用できる3基のうち1基を完全に失ったわけではないといいのだが。中国でトラブルが起きたユニットについては、すでに使用不能となっているのだ」

(GrandPrix.com)

